葬儀

(歌いながら逝った叔母や、祖母のことなど)

1997年10月27日


先週、叔母が亡くなった。

結婚後3ヶ月で叔父には召集令状が届き、南方で戦死。その後、叔母は50年以上にわたり、独身のまま生涯を通した。

亡くなった日は、カラオケの仲間たちと一緒に騒いでいるときであった。
ステージに上がり、歌い始めたとき、突然倒れ、そのまま意識不明で病院にかつぎ込まれ、2日後に亡くなった。

親しい友人たちに囲まれ、叔母も満足だったのだろう、眠っているような顔であった。

 

数年前には祖母が亡くなった。星の好きな祖母だった。

偶然なのだろうが、葬儀は七夕の日であった。

通夜のとき、義父、瑞史が詠んだ句がある。

   

明日からは銀河の母を仰ぎ見る

二人とも、肉体はこの地上から消えたが、私の中では何も変わっていない。

私の意識と、叔母や祖母の意識は永遠につながっている。

二人はただ生まれてきたとき同じ、永遠の静寂と安心の中へ戻って行っただけにすぎない。

春には春の、秋には秋の花が咲くように、人の一生も大きな時の流れ、時節の流れにまかせておけばよいのだろう。

合掌 。


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