復習の仕方

2024年4月1日

<復習の仕方> (勉強したことを定着させるには)

 みなさんは例えば数学の問題を解くとき、「自分の力ではどうしても最後の解までたどり着けず、すぐにヒントや解答見て、真似て書く」ということはありませんか?

 また、ヒントや解答をすぐに読み「なるほど。わかった。」と思い、そこで終わっている人はいませんか?
 そのようなことを続けても勉強したことが頭に残らず、また同じような問題でつまずきます。そしてこれをいつまでも繰り返します。

 これって、とっても非効率な勉強の仕方ではありませんか?

 これは数学に限らず、物理や化学などでも同じです。

 「頑張って毎日◯時間も勉強している!」→「なのに成績が伸びない」

 このような方は、多くが上記のようなやり方をしていたり、もったいない勉強方法を繰り返しています。


 もし自分にあてはまると思った方は、次の勉強のやり方をしてみると効果が出ます。

@:できない問題に出会ったとき、すぐに解答を見ない。
A:できないと思ったら秒速で解答に向かうのではなく、5分〜10分くらいは必死に考える。

 そして、10分くらい考えても方針が思いつかない、最後までたどり着けない場合、次のステップに行きます。

第一段階:解答・解説をしっかり読み、理解します。解答を暗記しても意味がありません。とにかく解説が理解できるように頑張ってください。そして理解できたとします。これが第一段階です。

第二段階:翌日にもう一度同じ問題を解きます。前日にしっかり理解出来ていたら解けるはずです。もしここでまた引っかかったら、もう一度、解説を読み直し、どの部分ができないのか、再度確認します。

第三段階:さらに2,3日間をあけて、同じ問題を解きます。おそらく出来るはずです。

第四段階:最初から見て、1週間後にもう一度解きます。1週間後に解けたら、たいていこれでその問題はマスター出来ています。類題も解けるようになっているはずです。

 最初、こんな問題絶対無理だと思っていたレベルのものでも、普通に解けることになり、自分でも驚くと思います。

 まとめますと、同じ問題を間隔をあけて、4回解き直すだけです。

 当日、翌日、2,3日後、1週間後です。

 そしてこれはよさそうな問題だと思ったら、それをレポート用紙、またはA4の紙などに問題と解答を写しストックします。クリアーファイルなどに分野別のファイルをストックします。

ときどき、そのストックしている問題を出してきて解き直します。1ヶ月以上間を開けますと、忘れてしまうこともありますので、重要だと思う問題は、2,3週間に一度くらい解いてみます。


 このあたりまで来ますと、実際に紙に書かなくても、頭の中で解答の手順を追っていくだけで、大丈夫です。もしそれが出来ないようなら、実際に紙とペンで書きながら解いてみます

 高校と中学ではどの教科も難しくなり、覚えなければならないことも格段に増えます。  もしあなたの高校が偏差値45〜65くらいのところでしたら、上記の方法はかならず役に立ちます。偏差値70を超えているような高校に通っている人でも、苦手だった数学を1年間、上記の方法でストックしていき、京大に受かった人が何名もいます。

 勉強は「わかる」→「できる」→「よくできる」の3段階があります。「よくできる」と言えるようになるには、自分にとって苦手なものをひとつひとつつぶしていって、はじめてできるようになります。そのための方法論のひとつが、上記の方法です。




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