Online Lecture
だんご3兄弟
改訂:更新1999/4/6
1999/4/5
最初に
「オン・ライン・マジック教室」の第5回目です。
マジック自体はとても簡単で、例によって指先の技術はまったく不要です。このマジックの元になっている原理は昔からあり、『カードマジック事典』(東京堂出版)にも載っています。これを1999年頃流行った「だんご3兄弟」と結びつけたのは、山形の氏家(うじいえ)さんです。演出としてもおもしろいので紹介します。
現象
一組のトランプからJ(ジャック)、つまり日本で言う「11」を3枚抜き出します。黒いジャックが2枚と、赤いジャックが1枚あります。
この3人のジャックが「3兄弟」です。この3枚を、裏向きにしたままテーブルの右の方に置きます。残りのトランプも裏向きにして、テーブルの左のほうに置きます。左に置いたトランプの山は「他人」です。
まず左の山から1枚のカードを取り上げ、裏向きのままテーブルの中央に置きます。
「他人です」
右のトランプの山からも1枚取り上げ、中央の、他人のカードの上に重ねておきます。
「兄弟です」
次にまた左からトランプを取り上げ、中央の2枚の上に重ねます。
「他人です」
また右の山から1枚のトランプを取り上げ、中央に重ねます。
「兄弟です」
同じように、左の山から取り上げ、1枚を中央の山に重ねます。
「他人です」
最後に、右に一枚残っているジャックを取り上げ、中央に重ねます。
今、中央には6枚のトランプが重なっており、上から兄弟、他人、兄弟、他人、兄弟、他人の順になっって、3兄弟の間には「他人」が入っています。
この6枚を裏向きのまま取り上げ、手に持ちます。
「この3兄弟は仲がよいので、間に他人が入っても、いつも3人一緒になります」
上から3枚のトランプを取り上げ、表向きにすると、3兄弟がそろって現れます。
マニアであれば、現象を読んだだけで「あの原理」とわかるでしょうが、実際にやってみると、想像している以上にこれはウケます。怪しげな動作がまったくないので、観客も納得するのでしょう。
お願い
これもタネは今まで同様、メールでお知らせするシステムにします。ただし、「スカーニのトリック」や「3枚のカード」等をすでにご存じの方は、メールを出していただくなくても読めるようにしました。画面の下にある、「すでに申し込んだことのある方」をクリックしてください。
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