My Favorite Tricks

Once in A Blue Moon


最初に

カクテルの一種で、"Blue Moon"という、ジンベースのすっきりした飲み口のものがあります。これは私の好きなカクテルのひとつです。実際の色は、ブルーというよりほんのり薄紫色で、夜景とよくマッチします。

私は元来、アルコールはあまり強くないので、ホテルのバーなどでカクテルを1,2杯飲むのが適量です。そして、そのような場でマジックを見せるのも好きです。これくらいの量だと、適当に饒舌にもなります。酔っぱらってマジックができないということもなく、ちょうどよいのです。

このタイトルの"Once in Blue Moon"というのは英語の慣用句です。「滅多にないこと、まれなこと」という意味です。大気のせいで、月が青く見えることがごくまれにあります。ロマンチックな響きだと思いませんか?

現象

大きく、濃いブルーのグラスがあります。これはスペインに行ったとき、ある占い師から譲り受けたものです。グラスのまわりには、星、月、太陽の絵が描かれており、不思議な力を持っています。

どのような力なのか、お見せしましょう。

トランプを一組取り出します。トランプの裏模様を見ると、すべて月の絵が描かれています。よく切り混ぜたあと、すべてのトランプをグラスの中に入れ、立てておきます。

予言が入った封筒を取り出し、観客にしばらくあずけておきます。

観客の側から、グラスの中のトランプの表が見えるように置き、一枚ずつ表を見せながら後ろへトランプを回して行きます。好きなところで観客に「ストップ」と言ってもらいます。そのトランプを表向きのままテーブルの上に置き、グラスから残りのトランプをすべて取り出し、裏向きにテーブルの上に広げます。もちろん、全部、月が描かれたトランプです。予言の封筒を開けてもらい、読み上げてもらうと、「あなたは太陽のトランプを選ぶ」と予言されています。客が選んだ一枚を裏向きにしてもらうと、それだけが太陽の模様が描かれたトランプです。

最後に一言

基本的な現象は以上のようなものです。マニアであれば、見れば一目でわかるようなトリックですので、マニアの前ではまず絶対に見せません。でもこれは、私がとても気に入っているペットトリックのひとつです。私が実際に一般の人に見せるときは、2,3違う種類の演出を行っています。それをここで書いてしまうと、もし見せることになったとき興ざめになりますから、その部分はカットします。

キャンドルの輝いているテーブルで演じると、濃いブルーのグラスはとても美しく、道具を取り出しただけでそれなりの雰囲気が出ます。

これは売りネタです。今でもHank Leeの店で購入できます。

製品名:Once in a Blue Moon
購入先:Hank Lee's Magic Factory
原案者:John Trembler
価 格:$27.50
分 類:メンタル、予言、カード


魔法都市の住人 マジェイア

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