The Hindu Yarn
最初に
これは「ヒンドゥーヤーン」（インドの糸）とも呼ばれています。大変古くからある即席マジックの傑作です。原理は同じですが、演出はマジシャンによって様々なものがあります。私が好きなのはユージン・バーガーがやっている、ロウソクを使って糸を切るやり方です。
現象
糸巻きから、１メートルほどの糸を切り取ります。 この糸を、２０センチくらいの長さに、手で短く切って行きます。ローソクを使うのであれば、ローソクの炎の上に持って行き、焼き切ります。少し炎が出て、完全に切れているのが観客にもよく見えます。順に切って行き、20センチ程度の糸を５，６本作ります。
切った糸を全部丸めて、小さなボール状のものを作ります。手には余分な糸など何も持っていないことを示した後、丸めたボール状の糸を引っ張って行くと、完全につながり、１本の糸にもどっています。
最後に一言
ニューヨークのマジックショップ、タネンが出している、"New Stars of Maigc"のシリーズにも、毛糸で行うバージョンのものがあります。細い糸で行うより毛糸のほうが太くて観客から現象が見えやすいのですが、少々かさばるため、どちらがよいかは何とも言えません。
このタイプのマジックは、チャーリー・ミラー、ジェイ・サンキほか、多くのプロマジシャンがレパートリーに入れていますが、マニアの人ほどやりません。しかし、現象のわかりやすい、大変すぐれた「即席マジック」です。
魔法都市の住人 マジェイア
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