Ooh-Ah Bird
2000/11/21
最初にマイケル・クロースのビデオ、"Very Very Close"Vol.1の中でやっているマジックです。ここ1年くらいの間では、私が一番気に入ったマジックです。
現象
クロースは「ウーアーバード」という鳥の話をしながら、紙を折って鳥を作っていきます。
観客に一枚のトランプを取ってもらい、覚えてもらったらデックに戻します。よく切り混ぜた後、裏向きにテーブルの上に広げます。
先ほどの鳥を観客に手渡し、裏向きのカードの上に置いてもらいます。どこにおいてもらってもかまいません。
観客が鳥を置いたら、マジシャンは少し鳥を持ち上げ、軽く鳥をたたくと、突然、鳥が卵を産み落とします。その卵を割ると、中から小さなトランプが現れます。それは観客の覚えたカードと同じものです。
コメント
この半年くらいで、私はこれを十数回演じています。観客が驚くのは突然卵がポトリと落ちるところです。特に小さい子供や女性には大変喜ばれます。これほどうけるカードマジックはめったにないでしょう。
マイケル・クロースが使っている卵はウズラの卵くらいの大きさです。実際はプラスチックで出来ており、二つに割る必要がありますので、そのようなものが見つかればよいのですが、意外なくらい見つからないものです。私はニワトリの卵くらいの大きさのものを使っています。小さい方がパームをするとき楽ですが、本物の卵くらいの大きさであっても、角度に気をつければ大丈夫です。どうしてもこのような卵を見つけることが出来なければ、東急ハンズなどで、発泡スチロールで作った卵の形をしたものを売っていますので、それを二つに切り、中を少しくりぬけば作れるでしょう。ただし、最初どうやって二つを固定しておくかが問題です。工夫してみてください。
卵に入れるカードは、これもうちには昔から小さなカードがありましたので、それを使っています。縦が2センチ、横が1センチくらいのもので、52枚がセットになったものがプラスチックの箱に入っています。確か100円もしなかったと思います。実際に必要なのは1枚だけですから、カラープリンターを使えば、本物のカードを小さくプリントしても簡単に作ることができます。
鳥もクロースが折っているのはちょっとかわったものです。それを真似してもよいのですが、私は面倒なので「鶴」を新聞広告か、何か適当な紙で折ったものを使っています。
また卵をスティールするミスディレクションもよくできています。マイケル・クロースは折った鳥に、目を書き込む動作のなかで行いますので、そのあたりもしっかりマスターしておいてください。
ビデオ、"Very - Very Close - Michael Close"は1998年にL&Lから4本セットで発売されています。($110.00)
追加情報(2000/1/15):これに適した卵が見つかりました。"Pingu Egg"という名前で販売されています。
魔法都市の住人 マジェイア