My Favorite Tricks
Pyramid Puzzle
1999/9/19
最初に
これはマジックではありません。「ピラミッド・パズル」と呼ばれる立体パズルです。本当なら、"something interesting"の中で紹介しようかと思ったのですが、マジックよりもうけるパズルですし、私も大変気に入っていますので、ここに紹介することにしました。優秀なパズルの特性をすべて満たしています。
現象
左のような、同じ形をしたふたつの立体があります。これを組み合わせると、上の写真にあったような三角錐ができます。ピラミッドのように見えます。
観客に、完成した三角錐を見せておいてから、ふたつに分けて、同じ形の立体であることを確認してもらいます。
「30秒以内で、さっきのような三角錐を作れるか」とたずねてみます。
「パーツはたった二つしかないのだからできるでしょう?」と念を押せば、大抵、だれでもやってくれます。
実際に時計の秒針を見ながら観客に手渡して作ってもらうと、まずできません。10人中、できるのは一人か二人くらいです。できない人は数分やってもできません。
あまり出来ないようですと、途中で一度作って見せて、相手が納得したらバラして手渡すと、今、見たばかりなのに、またできません。
「タングラム」という平面パズルで、四つの破片を使ってアルファベットの「T」の字を作るものがあります。これもたった四つしかないのに、はじめてやると、なかなか出来ません。このピラミッドパズルは、四つどころか二つしかパーツはないのに、思いの外、難しいのです。実際には難しいはずもないのですが、意外なくらいできないので、やっている本人が一番驚きます。出来てしまえばどうってこともありませんが、とにかく、実際にやってみると盛り上がります。
最後に一言
20年以上前、大阪駅前の地下街で、手品の道具を販売しているおじさんがいました。その人から300円くらいで買ったものを長いこと愛用していたのですが、いつの間にか紛失してしまい残念に思っていました。自分で木を削って作ろうかと思っていたくらいです。それが根本さん(大阪のマジックショップ、「ミスター・マジシャン」)のところから届いたカタログ(1999年9月)を見ると、これが載っていました。しかも10組のセットで、たったの500円です。何かの間違いかと思ったくらいです。届いたのを見ると、実際に10組、入っていました。これはお土産にあげると喜ばれるので、このようなセットになっているようです。実際私も見せたら、たちまち3人から欲しいと言われてしまいました。
無茶苦茶安いので、まとめて買っておいてもよいくらいです。
魔法都市の住人 マジェイア