海外のショップから購入するときのアドバイス

 

2002年5月5日更新


最近はインターネットのおかげで、海外のマジックショップの情報が簡単に入るようになりました。All MAGIC GUIDEは1998年11月現在で、世界中にある1,300を越えるマジック関係のサイトとつながっていました。2002年の今ではこの数倍になっているのでしょうか。すべてをチェックしたわけではありませんので正確な数字はわかりませんが、ここに登録しているマジックショップだけでも数百はあると思います。All MAGIC GUIDEでも、あまりにもショップの数が多いので、推薦できる店を10数店にしぼって紹介してくれています。この推奨店は、「私が昔からよく利用している店」も多く、通販のシステムも比較的しっかりしています。また、インターネットの普及とともに、新しくできて、急激に伸びてきたショップもあるようです。

1970年代くらいまで、海外からマジック関係の本やネタを購入するのは結構大変でした。本を一冊を注文するだけでも郵便局から外国為替を利用するか、銀行で送金小切手を作ってもらうしかなかったのです。下手をすると本代より、銀行で作ってもらう小切手の手数料のほうが高くついてしまうこともありました。しかし、今はクレジットカードで簡単に決済ができるようになりましたので、その辺りの手間は日本で何かを買うときとかわらないくらい楽になりました。むしろ日本のマジックショップの場合、クレジットカードで決済出来るところは少ないので、海外へ注文したほうが手間がなく、気軽に注文できるくらいです。

とにかく海外で販売でされていますネタ、ビデオ、書籍の数は日本とは比較になりません。ネタやビデオは日本のマジックショップでも輸入し、販売している店が増えてきましたので、入手することは簡単になりました。しかし値段の点ではまだ不満です。店にもよりますが、外国から直接購入した場合の2倍から3倍になっているのが普通です。ひどいところでは4〜5倍の値段になっているものもあります。ビデオを数本まとめて買えば、すぐに数万円の差が出てきます。ちょっとした知識と、コツさえ知っていれば海外から何かを購入するのは思いの外、簡単です。私も1970年代半ばか、書籍やネタなど、今までに数百回は注文していますが、結局最後まで届かなかったというようなことは、20数年前に1,2回あっただけです。最近は不着事故などや商品の間違いがあったときもすぐに対処してくれます。インターネットがこれほど普及しており、メーリングリストなどでも情報がすぐに広がりますから、ショップ側としてもおかしな対応をしたら、致命的になってしまうことをよく知っているからでしょう。

もしあなたが、今まで海外から直接購入したことがないのなら、いくつか知っておいたほうがよいことがありますので、注意事項を書いておきます。

1.All MAGIC GUIDEや、私が紹介しているショップのサイトに入って商品をチェックします。欲しいものが見つかったとき、まず電子メールで、買いたい商品の在庫確認をします。現在、そこの店が開設しているホームページに掲載されている商品の場合は大抵ありますが、少し古いものの場合、その商品が今あるかどうか確認したほうが無難です。また最近は「買い物かごシステム」を採用している店も増えてきましたので、クリックするだけで、簡単に購入できるようになりました。

2.在庫の確認が済んで、実際に注文するときは、そこの店が書いている「注文の仕方」をよく読んでください。これまでクレジットカードの番号をメールで送るのは不安だったのですが、「買い物かごシステム」を採用している店では、カードの番号や、こちらの住所、氏名を記入するところでは、セキュリティの高いシステムを採用しているところもあります。このような店であれば、インターネットで直接申し込んでも、まず問題はありません。

このようなシステムがないところでは、最初の注文だけはFAXで送ったほうが安全です。このときクレジットカードの番号も一緒に連絡します。2度目からは、向こうが番号をひかえていますので、電子メールで注文をしても大丈夫です。初回から電子メールで申し込むと、100%危険かと言えばそうでもないのですが、なるべく避けたほうが無難でしょう。VISAカードなどの場合、インターネットでの買い物専用カードも発行していますので、このようなカードを入手しておけば、もし何かあったときも、比較的安全です。

とにかく、メールでクレジット番号を連絡するのであれば、それはすべてあなた自身の責任でなさってください。

3.FAXで注文書を送るとき、同時に電子メールで、「今、FAXで注文書を送ったので、無事FAXを受け取ったら、電子メールで受信確認のメールを送って欲しい」という主旨のメールを送っておきます。FAXを送ったけれど、無事に着いたかどうか不安なときも、これをやっておくとその辺りの不安が解消されます。特に初めての店に注文するときはやっておいたほうが余計な神経を使わずに済みますからお勧めします。

4.「ネタモノ」やビデオを注文するときは航空便で送ってもらっても大丈夫ですが、「書籍」を注文するときは注意してください。本は重いので、航空便ですと、本代より送料のほうが高くなることがあります。よほど急いで読むのでなければ、本は船便で送ってもらったほうが格段に安くつきます。(ただし着くまでの日数は1ヶ月ほどかかります)

また、ネタモノなどでも、航空便の送料がわからないときは、「送料を含んだ料金がいくらになるかわからないが、すべてクレジットカードで一緒に決済する」と一言添えておけば大丈夫です。


 

アメリカの場合、ある程度大きなショップは、通販のシステムもそれなりに出来ていますので、大抵、注文書を受け取ってから2日以内に発送してくれます。届くまでの日数は、普通で1週間から10日くらいです。2週間以上経っても届かない場合は電子メールで、もう発送してくれたかどうかの確認をしてください。

今までの最短は、金曜日の夜、アメリカにFAXを送ったら、次の週の水曜日に届いたことがありました。5日で着いたことになります。

最初は何かと不安だと思いますが、一度やってみると思いの外簡単なものです。次回からは、注文書の雛形が使えますので、ずっと楽になります。

最後に一言申し添えておきますが、もし何か事故があった場合、それはあなた自分の責任において処理してください。私は一切関知しません。私が紹介している海外のマジックショップは、大半が20年以上のつき合いのある店です。そこに限ればまずトラブルはありませんが、それでも事故ゼロは保証できません。


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