ショー&レクチャーレポート

 

Mr.マリックの超魔術スペシャル(4)

四日連続で放映された「Mr.マリックの超魔術スペシャル」の最終日です。

今回は、東京の品川にある六行会ホールで行われたライブショーの中継録画です。
ライティング、音響、Mr.マリックの衣装、どれをとってもショーとしてよく考えられています。
Mr.マリックはホテルのディナーショーや様々な場所でライブショーを行っています。しかし、私たちがそれらを見る機会はあまりありません。今回のショーを見ると、マリックさんのライブショーは、このような感じでやっているのだろうと想像できます。

とてもよくできたショーです。


放送日時:1997年4月10日 午後8時−8時50分 NHK衛星第2
タイトル:Mr.マリックの超魔術スペシャル(4)
サブタイトル:「マジカル・エンターテインメント ライブ」
会場  :六行会ホール(東京・品川)
出 演 :Mr.マリック
ゲスト :ピンクの電話、堺すすむ


1.オープニング

舞台から客席に向かって、紙でできた円盤のようなものを投げる。受け取った4名に、舞台に出てきてもらう。この4名に、それぞれ、「宝くじが当たった夢」「海外旅行に行った夢」「あこがれのスターに会った夢」「悪夢」を想像してもらう。
ステージの上に置いてある黒板の覆いを取ると、4人の述べた夢が前もって予言されている。

2.水がビールになる

客席から一人舞台に出てもらう。ボトルに入ったミネラルウォータを取り出し、グラスに入れる。麦の束を取り出し、麦のパワーをグラスに送る。グラスを上下に振ってもらうと色が変わり泡も立つ。飲むと確かにビールになっている。

3.上着で行うハンキーパンキー

客席から男性の上着を借り、助手に上着を両側から持ってもらう。新聞紙を上着の前面にあて、助手の一人に、新聞紙の上からナイフで刺してもらう。術者も裏から突き刺す。ナイフが後ろから前に貫通している。新聞を取り除くとジャケットには傷はない。

4.バンクナイト

4つの封筒を取り出し、3枚には白紙が、一枚には観客から借りた一万円札を入れる。お札にはシールを貼ってすり替えたりしないように目印をしておく。入れたらすべて封をしてよくまぜる。

3人の観客に3つの封筒を選んでもらい、シュレッダーの中に入れて切り刻む。残った封筒がひとつある。それを開けると、そこに観客の一万円札が入っているというのが普通のバンクナイトの現象だが、今回は意外なことに白紙が出てくる。 途中シュレッダーが詰まったりするハプニングがあり、あの詰まったところに本物の1万円札が入っていたのではないかと心配になる。本当に失敗したのではないかと思った。最後は残った白い紙が観客のお札に変わる。 (松田道弘氏の新刊『メンタルマジック事典』の「バンクナイト」の項を参照してください)。

5.テレパシー

観客から一人に出てきてもらう。スケッチブックから一枚紙を破り、誰にも見えないようにして、それに図形を書いてもらう。書いたら紙を小さく折りたたむ。小さく折りたたんだ紙に一瞬触れて、その図形を読みとる。
これは昨晩のものと同じネタか。

6.メタルベンディング

観客に一円玉を渡して、曲げてもらう。いくら力を入れても曲がらない。Mr.マリックが軽くこすると曲がってしまう。

◆スプーン曲げ。観客と掌を合わせると、掌がくっつく。あらためたスプーンを小さな女の子に持たせて、親指で軽く押してもらうとスプーンが曲がる。
Mr.マリックが残りのスプーンでやると、スプーンが折れる。さすがに鮮やか。

7.催眠術

観客全員に、両手の指を交差させる。掌を返して腕を伸ばす。すると指が離れなくなる。客席の約20名くらいはどうしても取れなくなる。Mr.マリックが少し手を触れると、全員、はずれる。

8.数字の予言

4名の観客に出てもらう。Mr.マリックの助手がこの4名の背中に大きな紙をクリップでとめて行く。何かが書いてあるらしいが、誰にもわからない。
4名にそれぞれ、3桁の数字を思ってもらう。その数字をメモ用紙に書いてもらい、別の観客に電卓で合計を出してもらう。1,745になる。4名に振り返ってもらい、背中を客席のほうに向けると、1745になっている。つまり、4人に、適当な3桁の数字を言ってもらっただけなのに、その合計が、数字を言う前からわかっていたということです。

9.エンディング

2本のネオン管を使う。Mr.マリックがそれを両手に持つと、明るく輝く。

以上。


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