最初に

トランプ一組をパラパラと弾くと、裏に書いてある漫画が、パラパラ漫画のアニメーションのように動くマジックがありました。その最新ヴァージョンです。

マジックとしては、これが今までの中で、一番不思議でしょう。

現象

一組のトランプを取り出し、表も裏の普通のトランプであることを見せます。

観客に一枚のトランプを選んでもらい、覚えてもらいます。

裏向きに一組のトランプを持ち、一番上のトランプを取り除くと、漫画のマジシャンが現れます。このマジシャンが、観客に選んでもらったトランプを今から当てます。

どのようにして当てるかというと、このマジシャンは「ダーツ」の名人なので、一組のトランプを空中に投げ上げ、トランプがバラバラになって落ちてくるところへ向かって、ダーツの矢を投げると、一枚だけトランプが突き刺さり、ダーツのマトにも刺さります。

刺さっているカードをよく見ると、間違いなく観客が選んだトランプです。

どうしてこのようなことができるかわかりますか？実は、空中から落ちてくるとき、トランプはすべて、観客のトランプになっていたので、このようなことができたのです。

トランプの表を観客に見せると、本当にすべてのトランプが観客の選んだものになっています。

おまじないをかけると、またトランプは普通のものにもどり、裏にいた漫画のマジシャンも消えています。

コメント

トランプの裏に描かれたマジシャンが当てるシリーズ、「カードトゥーン」のタイプは、絵の動きがおもしろかったのですが、今回のはそれに加えて、マジックとしても十分不思議になっています。

特に、最初と最後にすべてのトランプの表と裏を見せることができ、普通のトランプであることを示せますので、途中で、すべてのトランプが観客の選んだトランプになるところなど、観客は大変驚きます。裏のアニメーションもおもしろく、今までの中では、マニアでも最もやってみたくなるのではないでしょうか。

ただ、一長一短があります。以前のシリーズは、"No Force"ですが、これはそう言うわけには行きません。トリックデックなので、フォース自体は難しくありませんが、バックを見せないで行うので、慣れないと少々もたつきます。後は全然難しくありません。

補足：このページの最初にあった「ダーツ・ボード」はこのマジックとは関係ありません。あれが付いてくるわけではありませんので、お間違いのないように。。あのボードは英国製で、競技会などにも使われてる正式のものです。直径５，６センチの太い麻のロープを切り、繊維が垂直になるように並べ、枠で締めてあります。今から２０年ほど前、いっときダーツに凝ったことがあり、そのとき、何組か購入したものです。

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