Card Thru Window
製品名 |
Card Thru Window |
価 格 | $98.95 |
購入先 | |
原案者 | Peter Marvey |
分 類 | パーラー、カード、窓 |
1999年10月26日
最初に
柔らかくて、精巧なサムチップ,"THUMBS-UP"など、特徴ある製品を送りだしていたスイスのスティーブ・シェラトン氏のところから面白いものが発売されました。2ヶ月くらい前、HotTrixのサイトで見かけましたので、すぐに注文したのですが、やっと今日、届きました。ビデオの制作に時間がかかったそうです。
添付されているビデオで、最初に現象を見ることができます。最初見たときは、どうなっているのか、まったく原理さえわかりませんでした。
現象
観客にトランプを1枚引いてもらい、そのトランプの隅を破って、切れ端を観客に持っていてもらいます。マジシャンは窓のそばに近づき、窓ガラスの前で、先ほどのトランプをよく示します。手をちょっと振ると、手に持っていたトランプが消えて、透明な窓ガラスの向こう側に張り付いて出現します。ガラスを貫通して、観客のトランプが窓の外に張り付いているのです。コーナーが破れているのもわかります。
観客に窓を開けてもらい、ガラスに張り付いているトランプを取ってもらいます。手に持っているコーナーと合わせると、ぴったり一致します。
コメント
最初、この宣伝文を読んだとき、本当にこんなことが出来るのか信じられませんでした。ひょっとしたら、体で窓ガラスの一部を隠しておき、それを見せるだけかと思い、注文するのをためらいましたが、だまされたつもりで買ってみました。もしこの現象が本当にできるのなら、98.95ドルという値段はタダみたいなものです。
デビッド・カッパーフィールドも昔、オリエント急行の中でこれと同じようなことをやっていました。観客のトランプが、走っているオリエント急行の窓ガラス、それも窓の外側に突然張り付いて出現するというマジックです。あれを見た人は、今でもあのマジックが一番不思議であったと言っています。それくらい驚きます。
もっともカッパーフィールドがやっているのですから、きっと裏では大がかりな仕掛があるのだろうと思っていました。また、あるプロマジシャンは、窓ガラスにトランプ全体を投げつけると、一枚だけガラスに張り付き、しかも、それだけが窓の外に張り付いているという現象もやっていました。こちらは、大胆なミスディレクションを使って演じるため、大がかりな準備は不用ですが、いつもうまく行くとは思えません。
今回の"CARD THRU WINDOW"も、どこでも、いつでも演じられるマジックではありません。しかし、決して実演不可能ではありません。いくつかの条件さえクリアーできれば十分実演可能です。原案通りに演じるためには次のような条件が必要です。
1.前もって準備が必要なため、窓が開けられること。
2.昼間よりも夜がよく、外が暗いこと。とりあえずこの二つが条件です。特に1は絶対です。2は、必ずしも絶対、夜でないとダメというわけでもありません。昼間でも、どんな明るいところでも演じることのできる方法も解説されています。具体的には、窓ガラスに、ある絵を貼っておき、その絵の一部に観客のトランプが出現するという見せ方をします。絵をはがすと、トランプだけが、まだガラスに張り付いています。しかもそれは窓の外に張り付いています。これでも十分不思議です。後は原案と同じです。
今のように、絵を最初からガラスに張り付けておくのはうまいアイディアです。この絵自体が、マジシャンの絵になっていますので、そこにカードが出現しても不自然ではありません。このアイディアを思いついたので、販売に踏み切ったのかも知れません。
しかし、一番効果的なのは、やはり突然ガラスにカードが出現する場合でしょう。
初めてこれを演じるときは、少々色々なものを作らなくてはならないのですが、その材料は全部、添付されています。一度作ってしまうと、後は何度も使えます。
また、解説はビデオで、しかもサイレント(音楽は流れています)で説明するのですが、それで十分わかります。
最後に一言
ここはオンラインで簡単に注文できるシステムができていますから、試してみたい人は一度オーダーしてみてください。