マジカルセンス
製品名 |
マジカルセンス |
価 格 | 1,800円 |
発売元 |
テンヨー |
分 類 | センス、コイン |
2002年5月20日
最初に 最近テンヨーから発売された「マジカルセンス」は、「成金扇子」「マジックセンス」、西洋では"Coin Fan"等と呼ばれる古くからある道具です。 これまでのものは指にあたる部分が針金を曲げただけであったため、指先を傷つける場合もありました。今回のものは、原理はまったく同じですが、そのあたりが改良されていますので、指を切ったり、痛い思いをしたりといった心配がありません。 また100円玉も、以前販売されていたものより、本物に見えるようになっています。実用レベルでは、これが作り物のコインだと気づかれることは皆無でしょう。 現象 両面ともまっ白な扇子があります。観客の肘のあたりに扇子を持っていくと、先に100円玉が出現しています。100円玉を取り除き、はっきり見せた後、ポケットにしまいます。扇子を再び観客の髪の毛や、上着のすそのあたりに持っていくと、そのたびに扇子の先に100円玉が現れます。
途中で扇子を開いて見せることもできます。最後はポケットから、出現させた100円玉を全部取り出し、観客に示します。 コメント このマジックは扇子を使うために、日本古来のものかと思いましたが、そうではないようです。明治時代に突然、現れたそうです。IBM大阪リングの多田秀夫氏が同人誌"The Svengali" No.14,15(1970年、1974年)に、この扇子を使ったご自身のルーティンを解説しておられます。このとき、奇術関係の古書研究家である山本慶一氏に依頼し、この扇子の歴史を調べてもらった記録が、先の同人誌に載っています。それによると、『西洋魔法鏡』(綿引辰之助編 明治18年)で解説されたものが、日本の奇術書では最古のものだそうです。どうやら海外にあったネタを扇子に使えるよう、改良したもののようです。
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