製品名 | Double-X |
購入先 |
タネン(N.Y.) |
価 格 | 現在でも10ドル程度 |
分 類 | クロースアップ、コイン |
最初に
1960年代後半に売り出され、ギミックコインとしては値段も大変安い割には(1970年代で3ドル!)効果的なマジックなので、世界的な大ヒット商品になりました。現在でもコインマジックの定番として売られています。
現在マニアの人も、マジックを始めたばかりの頃、ショップでこのマジックを見せられ、ほとんどの人が購入しているはずですが、しかしこれをレパートリーに入れている人はほとんど見かけません。あまりにも有名なマジックですから、マジックをやっている人の前では演じにくいのはわかりますが、一般の人に見せるのであればいまでも効果的なマジックであることに変わりありません。
現象
アメリカの1セント銅貨と10セント銀貨を使います。マジシャンは銀貨を左手に握り、銅貨を左手の甲の上に乗せます。
ボールペンで手の甲にある銅貨をたたくと、瞬間に銀貨に変わります。この変化の部分がビジュアルで、はじめて見ると驚きます。手を開くと中から銅貨が出てきます。
コメント
マジックではアメリカのハーフダラー(50セント硬貨)がよく使われますが、日常生活ではハーフダラーやワンダラーコインが使われることはほとんどありません。1セント、5セント、10セント、25セントまでです。この「ダブル−X」はギミックコインではありますが、比較的簡単に作れるためか、安く、しかもどのようなコインでも機械さえあれば作れます。いっとき日本でも販売されていましたが、日本の法律では硬貨に加工することは禁じられていますので、一般には出回っていません。10円玉と100円玉の組み合わせで演じれば、いかにも即席という感じで、大変効果があります。
本物のコインではありませんが、テンヨーから「ミラクルコインマジック(ミッキーマウス)」として、同じ原理のものが販売されています。上の写真のようなミッキーのメダルをたたくと、本物の10円玉や100玉に変わります。マジックウォンドのような形をした鉛筆もついて1,000円ですから、「ダブル−X」を入手しにくい人はこれで十分だと思います。
魔法都市の住人 マジェイア