製品名 | お化けハンカチ |
価 格 | 数百円程度 |
購入先 | 海外では大抵のマジックショップにあります |
分 類 | ハンカチ |
1999年4月7日
最初に 「お化けハンカチ」という商品名で、昔から販売されているマジックです。単品で数百円程度であり、子供向きの手品セットなどに入っている場合もあります。 海外でも、数ドル程度で販売されています。 ネタ自体は大変簡単なものなので、マニアは馬鹿にしてやらない人が多いのですが、やればそれなりに不思議がってもらえるマジックです。 扱うものがハンカチであるため、観客にしても違和感がありません。現象も他ではあまり見かけないものですから、それだけで観客の興味を引きます。 現象 演出次第で様々見せ方が可能です。部屋を暗くして、ローソクでも灯して見せればオカルト風演出になります。私はそのようなものは好きではないので、もっとあっさりとやっています。 基本的な現象は、ハンカチをテーブルの上に広げ、四隅を軽く内側に折りたたみます。空中から「霊」をつかむ動作をして、ハンカチの中に閉じこめます。「霊」が2、3匹(個、人?)ハンカチの中に入ったら、ハンカチの隅を手で軽く押さえていると、ハンカチの中央が突然上がってきます。「霊」が逃げだそうとしているようです。手で上から押さえて、いったん、「霊」を静めます。 しかし、またしばらくすると、ハンカチの中で暴れ始めます。最後はハンカチを広げ、中を見せますが何もありません。 コメント ざっと以上が基本的現象ですが、先月(1999年3月)まで、テンヨーのディーラーをなさっていた小宮賢一氏のオリジナルルーティンは秀逸です。これを1級のマジックに仕上げていました。 テンヨーの売場で、専属のディーラーのいるマジックコーナーだけで販売されている商品ですが、「ゴーストシルク」という名前で販売されています。普通は数百円程度のものですが、この小宮氏のルーティンが付いたものは2,000円です。高いように思うかも知れませんが、決してそのようなことはありません。黒のシルクでできていますので、大変扱いやすいのです。 一般的な「お化けハンカチ」は、綿でできていたり、趣味の悪いデザインのものが多く、人前に出すのに抵抗がありますが、これですとその心配がありません。 材質がルクのため、大変軽く、それを利用して様々なことができます。たとえば急激にハンカチがジャンプしたり、両手をテーブルから離した状態で、ハンカチが動いたりもします。 一瞬ですが、「ゾンビボール」のようにハンカチを完全にテーブルから浮かすこともできます。 ここまでやればひとつの完成したマジックになっています。両手を離したり、完全に空中に浮かせるのはそれなりに練習が入りますが、基本的な現象、つまり、折りたたんだハンカチの中央がムクムクと膨れてくるという現象だけでも十分不思議です。 途中でギミックを換えると、完全に「ゾンビボール」のような現象にすることも可能ですが、あまり凝ると、このハンカチ特有の不気味さが消えてしまいます。 私はたまに、ジョン・コーネリアスの"FISM FLASH"を併用しています。"FISM FLASH"というのは、写真のフラッシュが光ったときのように、突然どこからか強い光が出るネタです。 「お化けハンカチ」の最後で、中で暴れている「霊」をハンカチの上からたたいて、静めるとき、ピカッと光らせ、その瞬間、「霊」が逃げていったことにしています。 なお、コーネリアスは昔からこの「光るネタ」が好きで、よく使っていました。昔のものはそれこそ、一回一回消耗するようなネタでしたので、結構高くつきましたが、今のは何度でも繰り返し使えます。"FISM FLASH"として販売されているものは、60ドル前後であったと思います。 魔法都市の住人 マジェイア |