最初に

イスラエルのマジシャン、ガイ・バブリの「メタル・ベンディング」を中心としたビデオです。メタル・ベンディングというのは、スプーン、釘、鍵などを「超能力」で曲げたように見せるマジックのことです。

イスラエル出身と言えば、「スプーン曲げ」の元祖、あのユリ・ゲラーと同じです。

現象

Volume One

スプーン曲げが中心です。このビデオで解説している方法は基本的にはひとつだけなのですが、そのひとつの技法を使って、様々な演出を行っています。

Bending a Spoon in a Spectator's Hand

中でも一番驚くのは、観客によく調べてもらったスプーンを、観客の手の中に入れ、両手でスプーンを上下から挟んで持ってもらいます。しばらくしてからスプーンを取り出すと、観客の手の中でスプーンは大きく曲がっています。

Bag Bend

５，６人の観客に、空の紙袋をひとつずつ手渡します。中を調べてもらい、普通の紙袋であることを確認してもらいます。

スプーンも10本ほど取り出し、これも観客に調べてもらいます。観客が手にしている紙袋の中に、スプーンを１本ずつ入れて行きます。袋を持っていない人には、両手でスプーンをしっかりと握ってもらいます。

袋の中にエネルギーを注ぎ込み、順に袋の中のスプーンを取り出すとすべてが大きく曲がっています。両手で持っている人のスプーンは、二つに切断されてしまっているものもあります。

Miracle with a Fork

フォークの先、針のような状態になっている部分の１本が大きく曲がってしまいます。

Perfcrt Key Bending

観客から借りた鍵を曲げてしまいます。

他、数点。

Volume Two

第２巻は、メタル・ベンディング以外のメンタル・マジックをやっています。カードを使ったものが中心です。

The Perfcet Clipboard

商品として販売されています。これはバブリのオリジナルではありませんので、原案者から許可をもらっているのでしょう。メモ用紙に絵を文字を書いてもらったものを当てるのですが、おもしろい原理です。私はこれを数年前に購入しましたが、確か100ドル近くしていたと思います。

他、カードマジックが数点。

Volume Three

「釘」、「時計」、「くじの予言」等、小物を使ったものが中心です。

Bending a large Nail

太い釘を曲げる方法です。これも大変ビジュアルで良い方法ですので、マスターしておいて損はないでしょう。

他、小さい釘を曲げるもの、予言のマジックなどが数点。

コメント

さすがに３巻も見ると、スプーンが曲がっても、釘が曲がっても不思議でなくなってしまいます。これはレクチャー用ビデオですから数多く演じていますが、実際にはこの中のひとつだけをやって、そこで終わるという見せ方をすれば、どれも大変インパクトの強いものばかりです。

昔のユリ・ゲラーは、２，３のネタだけで１時間半くらいの特番を作っていたのですから、実際にはそれくらいで十分です。カードマジックを連続して数個も見せられたら、もうどうでもよくなってくるように、メタルベンディングでも同じことです。どんなに不思議な現象でも、同じようなものを続けて見せられると飽きてきます。特にこの種のマジックはひとつだけ見せて、そこで終われば観客に与える印象は後々まで強く残ります。

補足：ガイ・バブリは自分のサイトを開いています。今のところ、ここから直接購入はできないようです。

魔法都市の住人　マジェイア

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