製品名 | マスコットの色あて |
価 格 | 980円 |
考案者 | 不明 |
発売元 |
日本奇術連盟 |
分 類 | コアラ、ピン |
2001年8月27日
最初に 随分古くからある、初心者用のマジックです。昔、三本の安全ピンに、それぞれ色の異なるリボンが結ばれたものがありました。40年くらい前から商品として販売されていましたが、私が小学生の頃、ある雑誌の付録にもなっていました。今回のものはリボンではなく、三色のコアラになっています。基本的な原理はリボンでもコアラでも同じです。 現象 マジシャンが後ろを向いている間に、観客にコアラをひとつ選んでもらいます。残りのふたつは、ポケットにでも入れてもらい、見えない状態にします。マジシャンは手を背中に廻し、後ろ手で観客の選んだコアラを握ります。握ったコアラを見ないで、コアラの色をあてます。 コメント 何ともシンプルなマジックなのですが、私がマジックに興味を持ちはじめた小学生の頃、このマジックの原理を知って感激したのを覚えています。しかし40数年前のことであり、このようなマジックがあったこともすっかり忘れていました。ところが今から5年ほど前、マジック関係のオフ会があったとき、ある方から「リボンの色あて」を見せてもらい、驚きました。マジックに驚いたのではなく、このような初心者用のマジックを見せてもらう機会があるとは想像もしていなかったからです。見せてくださった方は、マジックを始めてまだ数ヶ月でした。ある程度マジックのことがわかってくると、これをマニア相手に演じるのは相当勇気がいると思います。 つい数日前、またこのマジックをある方から見せていただきました。今回のものはリボンではなく、ピンにコアラが付いていました。 この種のマジックは、原理を知ってしまうと人に見せるのは気がひけるかもしれませんが、つい先日、Mr.マリックが同じようなことをやっていました。原理は多少違うのですが、現象としてはよく似ています。 具体的に説明すると、かごの中に数個のオレンジがあり、そのひとつにサインをしてもらいます。後ろ手で順にオレンジを受け取って行き、触っただけで観客のサインしたオレンジを当てるというものでした。 実際に見ると、このようなものでも大変不思議でした。ゲストの人たちも、最初は驚いていました。この程度でも人は驚くのですから、古くからある三色のリボンを使ったものや、今回のコアラのものでも、まじめに演じればマジックとして十分通用します。マニアはこのような簡単なマジックを軽視しますが、実際にやってみると、想像している以上に喜ばれるものです。 現在、このコアラをつかったものは、日本奇術連盟から発売されています。(980円) 専従のディーラーがいて、日本奇術連盟の商品を扱っているのは、新宿の京王デパートだけです。他のマジックショップでも連盟の商品を扱っているところであれば置いているかも知れません。通販でも購入できると思いますので、詳細は連盟にたずねてください。(ショップ紹介にあります) 魔法都市の住人 マジェイア |