書名 | パーティー・マジック |
著者 | ヒロ・サカイ |
出版社 | 東京堂出版 |
価 格 | 1,900円(税別) |
発行日 | 2001年12月 ISBN4-490-20456-6 |
分類 | 即席、パーティーマジック、ジョーク |
2001年12月17日
最初に プロマジシャンとしてご活躍のヒロ・サカイさんのあたらしい本が上梓されました。今年の6月にも『バー・マジック』が出版されましたが、今回も前作同様、特別な道具を使わなくてもできるマジックが満載されています。 この種の即席マジックは、現象を見る前にやり方を知ってしまうと全然おもしろいとは思えなかったり、観客にも簡単に見破られたりすると思いがちですが、実際にやってみるとこちらが驚くほどうけます。 マジック以外にも、パーティーなどでゲームとして使えるものや、ジョークなども多数紹介されています。 内容紹介 マニアの方も、タイトルだけを見て、「あっ、知っている」とパスしないでじっくり解説を読むことをお薦めします。マジックは詳しくないけれど、編集のプロが作った解説本も一般書店の棚には並んでいますが、そのような本は、ただタネの原理が書いてあるだけです。しかし、この『パーティ・マジック』で解説されているものは、実際にヒロ・サカイさんが演じた上で、ちょっとしたアドバイスや、有益なコツなどが載っています。これがあるとないとでは、天と地ほどの差があります。しっかり読めばマニアでもきっと新たな発見があると思います。 なお、私が「オンライン・マジック教室」で紹介していますダイ・ヴァーノンの「カクテルカード」も解説されています。原案では帽子と皿を使うのですが、私が紹介したように、紙袋を使う方法が、紹介されています。これに関しては、事前にヒロ・サカイさんから書籍に掲載するに際して、問い合わせがありましたので了承済みです。 最後に マジックの名人と呼ばれるような人は、ここに解説されているようなものを常時ストックしています。 女の子と、どこかのレストランやカフェに行ったとき、カードやコインを取り出すより、タバコやマッチ、グラス、スプーンなど、その場にあるものを使って、見せたほうがインパクトはあるものです。ただし、お断りをしておきますが、もしあなたがマジックを見せたら女の子にもてると思っているのでしたら、それは大きな誤解です。女性にもてるためにマジックでも練習してみようと思っているのでしたら、それは絶対無理です。 しかし、この本の「まえがき」にもありますが、マジックという芸は、たいへんわかりやすいのが特徴です。T.P.O.などを考慮して、それなりの雰囲気で見せると、その場を盛り上げるだけの力があります。勿論、マジックの現象そのもの以上に、演者のキャラクターなどが大きな部分を占めますが、ごく軽いマジックであっても、いっときその場を盛り上げるくらいの力はあります。もしデートのときにマジックを見せたいのであれば、プラスアルファの効果くらいは期待できるかもしれません。二人の関係がうまくいっているのであれば、きっと喜んでもらえるでしょう。
ヒロ・サカイさんも「まえがき」で次のようにおっしゃっています。
あと、私が「魔法都市案内」を開設してからずっと言っていることは、マジックはできるだけ少なく見せるようにということです。本当はひとつだけ見せて、それだけで終わることができたら一番印象に残るのです。あなたがプロではなく、またアマチュアであっても、マジックショーの依頼をされていない場合は、ほんとうにひとつだけ見せて、そこで終わることをおすすめします。それができれば、あなたの評価も予想外に高まるはずです。ひとつうけたからといって、続けて何種類もやってしまうと、早晩、観客は飽きてきます。「もっとみたい!」という甘いささやきを振り切れるくらいのクールさも必要です。たぶん、これができるようになれば、ひょっとして、「マジックでもてる」ようになるかもしれません(笑)。
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