製品名 | PERFECT PEN |
価 格 | $50.00 |
原案者 |
ジョン・コーネリアス |
分 類 | ペン・貫通 |
2000年3月1日
最初に ジョン・コーネリアス"John Cornelius"の考案になるマジックです。この「パーフェクト・ペン」"Perfect Pen"が売り出されたのは1996年頃です。その数年前(1993年)に、「ペン・スルー・エニシング」"Pen Thru Anything"を発表し、それも世界的に大ヒットしました。現象はどちらも同じですが、「パーフェクト・ペン」はいくつかの点で改良されています。 日本でもMr.マリックがよく演じていましたから、テレビで見た人も大勢いることでしょう。今ではクロースアップマジックの定番のひとつになっています。 現象 先に出た"Pen Thru Anything"という商品タイトルが、このマジックの現象を一番よく表しています。文字どおり、何でも貫通するペンです。 上にあった写真のように、観客から借りたお札にペンを突き刺し、完全に通り抜けていることを見せます。ペンを抜き、お札を観客に返すと、お札のどこにも穴はあいていません。 これが一番よく演じられている現象ですが、実際には名刺でもトランプでもできます。ネクタイに突き刺したり、舌を出して、自分の舌にペンを貫通させることもできます。(これは気持ちが悪いのでやらないでください) コメント 後から売り出された「パーフェクトペン」は「ペン・スルー・エニシング」の改良版ということになっています。下の写真では、3本のうち、一番上が「パーフェクト・ペン」で、中央が「ペン・スルー・エニシング」用のペンです。 どこが改良されているかと言いますと、「パーフェクト・ペン」では最初から最後まで1本のペンでできます。一切、すり替える必要がありません。観客にペンを調べてもらっても大丈夫です。この点は確かに改良になっているのですが、私は今でも古い「ペン・スルー・エニシング」用のペンを使っています。
現象自体はどちらでも同じことができますが、ペン・スルー・エニシング用のペンは、本当にどこにでもあるようなペンなのです。 上にあった3本のペンが写っているもので、一番下のペンは、ザ・リッツ・カールトン大阪にあったものです。ホテルの部屋に便せんなどと一緒に置いてあるペンです。これが「ペン・スルー・エニシング」用のペンと、見た目はほとんど同じです。よく見ると少し違うのですが、ついさっきまで、部屋にあったペンで手紙を書いていた人でもその差に気が付くことはありません。それくらい似ています。どこのホテルにでもあるわけではありませんが、リッツに泊まるときは、このペンがあることがわかっていますから好都合です。 ホテルの部屋に備え付けのペンで、自分の持っているお札やチケットにペンを突き立てられたら、これは本当に驚きます。全部がその場にあったものでやったとしか思えませんので、本物の魔法でも見たとしか思えないでしょう。 このマジックをやるためにリッツに泊まるのは少々高くつきますが、それくらいの熱意がないと、人を驚かせることはできません。有名な話に次のようなものがあります。
一枚の葉っぱを隠すために森を作るという発想。人を引っかけようと思えば、葉っぱ一枚のために森を作るのだって平気と言えるくらいの熱意がないと、たいしたことはできないのかも知れません。 それともう一つ、私がこの古いタイプのペンを使う理由は、以前紹介したマジックで鏡を使うものがありました。「ミラクル」です。それにはこの古いタイプが好都合だからです。鏡を封筒から抜いたとき、ペンが封筒に引っかかり、いかにもペンには何の仕掛けもないように見えます。 コメント2:テーブル・ホッピングで、レストランやバーなどでマジックを見せている人は、このマジックはたいていレパートリーに入れています。準備なしでできるのと、観客から借りたお札を、チップとしてもらえる率が高いので、別名、「金のなるペン」と呼ばれているようです。 魔法都市の住人 マジェイア |