製品名 | Room Service |
購入先 | Hank Lee |
原案者 | Jonathan Neal Brown |
価 格 | $40.00 |
分 類 | 予言、キー、パーラー |
1998年1月20日
最初に 数年前、デビッド・カッパーフィールドがアメリカのテレビ番組でこれを演じ、大きな反響を巻き起こしていました。私もテレビで見たときとても不思議に見えましたので、その後しばらくして市販されたとき、すぐに購入しました。 届いたタネを見ると、だまされたと思いましたよ。 いえ、マジックはだますのがショーバイですからそれは構わないのですが、広告にだまされました。(笑) 広告にはカッパーフィールドがテレビでやったのと同じマジックであると書いてあったのですが、あのとおりにやろうとすると、助手が必要です。マジシャン一人ではできないのです。(サクラではありません)そのため、このトリックを購入したけれど、一度も見せることなく、引き出しに入れっぱなしになっているマニアがおおぜいいるはずです。私もそうだったのですが、あるとき、これは助手を使わなくても十分可能だと気づきました。観客が十数名いる、ちょっとしたパーティなどで演じるのがベストです。 現象 ラスベガスに旅行に行ったときの話をします。そのとき泊まったホテルのルームキーを持っています。このキーが観客からよく見えるように、テーブルの上か、透明なグラスの中に入れて、終始、観客から見えるところに置いておきます。 マジシャンは観客の中の3名の女性に、一人ずつ、好きな数字をひとつ言ってもらいます。3人に言ってもらい、三桁の数字を作ります。例えば、「471」です。この「471」は、観客がまったく自由に言った数字を集めて作ったものです。ところが不思議なことに、テーブルの上に最初から置いてあったルームキーの裏側を見せると、「471」となっています。マジシャンのルームキーは、観客の作る数字を予言していました。
実演後の印象 このトリックがマニアにとって大変不思議に見えたのは、ルームキーの裏に刻んである「活字の数字」が、テレビではっきりと見えたからです。ところが、実際にはこれはちょっと違うのですね。(笑) どうもこの部分は直接ネタに関するところなので書きにくいのですが、カッパフィールドがやっていたとおりのことができなくても、実際は問題ありません。 活字を使おうと思えば、助手が必要です。助手と言っても、数字を言ってもらう3名の女性はまったく普通の観客です。 テレビではキーの裏を見せたとき、大写しになって、画面上でもはっきりと活字のルームナンバーが見えました。しかし、これはテレビのようなところで見せるのでなければ問題はないのです。観客の誰かに、ルームキーを渡して、キーに付いているタグの数字を読み上げてもらえばそれで十分です。観客にすれば、カッパフィルードがやったものと100%同じに見えるはずです。 メンタルマジックをある程度やっている人であればわかると思いますが、マジックを始めたばかりの頃、”ミスコール”という技法を本などで知っても、こんな厚かましいことが通用するとは思えなかったはずです。しかし、実際にやってみると、何の問題もないことに驚いた経験があるはずです。 この『ルームサービス』では、実際に、観客の一人に、はっきりと読み上げてもらうのですから、まったく何の問題もありません。 もし助手が使える環境であるのなら、カッパーフィールドと同じようにできますが、テレビのようなところで演じるのでない限り、これで問題ありません。 アル・コーランのオリジナルである、大変有名なトリックと原理は同じでから、それから推測しても、これで何も問題がないことはわかるはずです。
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