製品情報

製品名

Vanishing Deck

輸入元 UGM
原案者 Tony Curtis(England)
価 格 6,500円
分 類 クロースアップ、カード

Vanishing Deck

1999年2月13日


最初に

以前購入したものですが、使い物にならないと思い、引き出しの中に突っ込んだままにしていました。先日、古いビデオを見ていると、偶然、これを使ったマジックをやっていました。ちょっとおもしろい部分もあったので紹介します。

ビデオは、ハンクリーのところが毎年開いているコンベンションを記録したものです。その1993年版です。

Hank Lee's Cape Cod Magic Conclave Video Vol.3(1993)

この中で、Howard Haleという人がやっていました。それを私が一部変えたものを紹介します。

現象

<第1段>

赤裏と青裏のトランプ(バイシクル)を、それぞれ1組ずつ取り出します。それと、デック一組だけが入る、黒いケースがあります。(上の写真参照)

観客に一組のデックを選んでもらいます。残ったデックは黒いケースに入れて、テーブルの見えるところに置いておきます。

今、観客は赤裏のデックを選んだとします。青裏のトランプは、黒いケースに入れました。

赤裏のトランプを取りだし、よくシャッフルした後、観客に一枚取って、覚えてもらいます。それを赤裏の一組に戻し、切り混ぜた後、二組に分けてもらいます。分けた二つのうち、一つの山のどちらか一方に観客の選んだトランプはあるのは間違いありませんが、マジシャンは、この二つの山のどちからの山の上から5枚目までに、観客の覚えたトランプがあると宣言します。

片方の山を選び、上から5枚取り上げ、観客に見せると、確かに5枚の中に、先ほど覚えたトランプが含まれています。 この5枚を、両手の間に挟んで、しっかり持ってもらいます。

青裏のトランプが入っている黒いケースを取り上げ、観客の手の上に持ってきて、おまじないをかけます。

観客に、両手で持っていたトランプを確認してもらうと、一枚が消えて。4枚しかありません。手の中で1枚消えてしまいました。先ほど覚えたトランプだけが消えています。

マジシャンは黒いケースから青裏のトランプを取り出し、見ると、1枚だけ赤裏のトランプが青裏のトランプの中に入っています。それを見せると、間違いなく観客の覚えたトランプです。これをもう一度、青裏の中に戻し、黒いケースに入れます。

<第2段>

テーブルの上にある赤裏のトランプ全体を上から手で押さえてもらいます。

マジシャンは、もう一度、青いトランプ一組と1枚の赤裏のトランプが入った黒いケースを取り上げ、観客の手の上に持ってきて、おまじないをかけます。

観客がおさえていた赤裏のトランプ全体を裏向きのまま広げると、一枚だけ表向きのトランプが現れます。それが観客のトランプです。

マジシャンが持っている黒いケースを見ると、青裏のトランプがすべて消えて、空の黒いケースだけが残っています。

コメント

このマジック自体は、一組のトランプを黒いケースに入れると、一組が丸ごと消えてしまうというのです。本当は、この部分だけを何かうまい見せ方があればよいのですが、これだけを見せるのも、少々唐突すぎて、やる気になりません。

と言って、余計なマジックと混ぜると、現象が分散してしまい、結局、このマジック自体のよさまで消えてしまいます。何かうまい見せ方があればよいのですが、デックスイッチでも使わないのであれば、このように赤と青のデックを使い、片方を消してしまうという見せ方になるのでしょう。

ビデオでは、黒いケースにもふたがあるのですが、この商品にはふたはついていません。上で紹介したルーティンをするだけなら、ふたは必ずしも必要ではありません。しかし、あったほうがもう少し使い道が広がりそうなので、何なら自作してください。黒い紙で、ケース全体がすっぽり入る程度のものでよいので、適当に作ればよいでしょう。

 


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