製品名 | The Peripatetic
Walnuts ペラパテティック・ウォルナッツ |
価 格 | 4,500円 |
原案者 |
Mark Jacobs |
購入先 | ミスター・マジシャン |
分 類 | パーラー、クルミ |
1999年1月21日
最初に クルミ、透明なグラス、空き缶、お皿を使って演じる「カップ・アンド・ボール」のような現象です。 現象 缶詰の空き缶が乗っている皿を持ってマジシャンは登場します。皿をテーブルの上に置いて、缶を持ち上げると中から透明なグラスが出てきます。グラスと缶の大きさはほとんど同じくらいです。グラスの中にはクルミが3個入っており、それを取り出してからテーブルの上に並べます。皿の上にグラスを伏せて置き、缶の中を見せて空であることを確認してもらった後、グラスの上にかぶせます。 テーブルの上のクルミを1個取り上げ、左手に握ってから缶の中に投げ込む動作をすると、手からクルミは消えてしまいます。缶を持ち上げると、伏せたグラスの下からクルミが1個出現します。続いて、二個目、三個目のクルミも同じようにして消すと、順に伏せたグラスの中から出てきます コメント これの原案者はマーク・ジェイコブスで,1940年に考案したそうです。1950年頃、ヴァーノンがレクチャーでデトロイトに行ったとき、ミルトン・コートからこのマジックを見せてもらいました。ヴァーノンはこれがすっかり気に入ったので許可をもらい、その後、よく演じていました。そのため、ヴァーノンのトリックのように思われていたのですが、実際はヴァーノンのオリジナルではありません。 これはタネの関係上、クロース・アップで演じるのは少々無理なのですが、観客と1,2メートル距離が取れるのであれば、少人数の集まりなどで見せるには大変洒落たマジックになると思います。上の写真では適当な缶がなかったのでチョップカップを使っていますが、実際には缶詰の空き缶を使って演じた方が「即席」の雰囲気がしてよいでしょう。 もしこのマジックを普通のカップ・アンド・ボール用の玉で演じたとしたら、それほど不思議ではないでしょう。マニアは絶対にやりたいとは思わないはずです。それがクルミやグラス、お皿などを使うだけで、がらっと雰囲気が変わってしまいます。不可能の度合いが高くなるため、マニアにとっても魅力あるマジックに変わってしまいます。 なお、これは"The Vernon Chronicles"シリーズの"More Lost Inner Secrets"に「ザ・ペラパテティック・ウォルナッツ」として解説されていますので知っている方も多いと思います。これを演じるには、日本では見つけることのできないある特殊なネタが必要なため、やってみたくてもできなかったのです。昨年の暮れ、根本氏がどこかで見つけてきたようで、「ミスター・マジシャン」から送られてきた「1998年12月のカタログ」に載っていました。
魔法都市の住人 マジェイア |