On Line Puzzle

 

消えた100円玉

1999/2/22


古典的なパズルを紹介します。

これを私がはじめて知ったのは、今から40年近く前の小学生の頃です。当時発刊されていたマジックの専門誌、『奇術研究』(力書房)で読んだのが最初だと思います。その後、『頭の体操』他、何度か形を変えて紹介されています。

馬鹿馬鹿しいようなパズルですが、「適切な相手」を選んでやってみると、それなりに興味深い反応が返ってきます。


3人の若者がお金を出しあって、あるゲームソフトを買うことにしました。定価は3,000円です。3人で買えば一人1,000円で済みますので、共同購入することにしました。

彼らの共通の友人Aが、パソコンショップに行く用事があったので、3人はAにお金をあずけて、買ってきてもらうことにしました。

Aが店に行くと、その日はたまたまバーゲンセールをやっていました。このゲームもいつもは3,000円なのに、2,500円の札がついています。

Aは2,500円で購入した後、このゲームと、おつりの500円を3人に渡そうと思いましたが、例の3人は、今日、バーゲンセールをやっていることは知りません。内緒で、おつりの500円は自分がもらっておこうと思い、ポケットに入れました。しかし、500円を内緒で自分のものにするのはうしろめたいので、このゲームは2,700円で買えたということにして、300円だけおつりとして返すことにしました。どうせ500円を返しても、3人で分けるのは難しいだろうし、自分も少しは欲しいので、手数料のつもりで200円を自分のポケットに入れたのです。

3人には、2,700円でゲームが買えたと言い、おつりの300円とゲームを渡しました。3人は少しでも安く買えたのでAに感謝し、喜んでゲームとおつりを受け取りました。

ここまでは問題ありませんね?

この夜、Aは考えました。3人にはゲームソフトと300円のおつりを渡したのだから、あのゲームは2,700円で買えたことになる。そして,自分がポケットに入れたのは200円である。この二つをたしても2,900円にしかならない。あとの100円はいったいどこへ消えたのだろう……。


消えた100円はいったいどこへ行ったのでしょう。Aにわかるように教えてあげてください。

わからない方は、下の「消えた100円」をクリックしてください。

「消えた100円」


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