1998/1/23
空飛ぶ円盤のようなもの
カタログに書いてあったセリフを紹介します。
「直径15センチ位のUFOのような物体があり、それが本当に空中に浮かびます。皆さんの頭にあるあらゆる可能性を否定します。糸、針金、ガス、モーター、いづれも違います。上からも下からも、横からも、どこからも支えていません。信じてください。本当に空中に浮いています。」上記のセリフに嘘はありません。しかし、クロースアップでは実演できません。マジシャンと観客がある程度離れている必要があります。最低数メートル。音楽も必要でしょうね。静かなところではできません。(笑)
さらにこれのひどいところは、これだけを購入しても90%以上の人はできません。あるものを使うのですが、そんなもの一般の家庭にはありません。正確に言うと、大抵の家にはあるのですが、それでは無理なのです。ある筋のプロが使っている道具(マジックの道具ではありません)が必要です。買えば2万円くらいでしょうか。推薦しているのは、外国製ものですが、簡単には手に入りません。またそれを購入してまでやりたいようなトリックではないのです。さらに、それを購入しても、実際に演じるときは、マジシャンの前に怪しげな箱なり、大きな鞄のようなものを置く必要があります(笑)。 舞台で、ここまで面倒くさい準備をするのなら、人間だって浮かせられるでしょう。
これ自体は、写真のように、直径15センチほどの薄いプラスチックでできたボール(お椀)のようなものです。これが送られてくるのですが、いくらなんでもこんなものが6,200円もしたなんて、家人にも言えません(汗)。どこから持ってきたのか知りませんが、原価は10円もしないでしょう。
使い道もないので、クリスマスのとき、ヤケクソで庭の木にオーナメントと一緒にぶら下げておきました。