GODIVA
1999/4/27
「ゴディヴァ」という有名なチョコレートのメーカがあります。本社はベルギーです。ハンドメイドのチョコレートであり、大変おいしいので人気がありますが、それよりも日本ではヴァレンタインデーのとき、「本命の人」にあげるチョコレートとして人気があるのでしょう。「ギリチョコ」とは値段も一桁くらい違います。
ゴディヴァの日本支社であるゴディヴァ・ジャパンが、ヴァレンタインデーの期間だけ売り出すプレゼント用のチョコレートがあります。日本でしか販売されていません。
このヴァレンタイン用のパッケージは、毎年工夫を凝らしたものが多く、食べた後も、箱を捨てるのが惜しいようなデザインになっています。
中でも7,8年前から何度か、マジックをやっている人には、もらうと涙が出るほどうれしいものが続きました。
正確な年代は忘れましたが、一番古いのが、上のような「シルクハット」の形をした容器です。一般の人にマジシャンをイメージしてもらうと、シルクハットからウサギを取りだしている場面をまっ先に連想することが珍しくありません。マジシャンとシルクハットはそれくらい密接に結びついているのでしょう。
この帽子のてっぺんの部分が蓋になっており、小物を入れることが出来ます。私は"GEM BUSTER"を入れています。アクリルのサイコロに宝石が埋め込んである、例のものです。
二つ目は陶器でできた容器です。金色で、ダイヤ、クラブ、ハートのエースが描かれています。これは重いので、普段は「印鑑入れ」に使っています。(笑)
左のものは2段になった容器です。上が蓋で、下に引き出しがついています。
これには"A Ritual of Royalty"という、ヨーロッパのさる王家に伝わる不思議な儀式を再現するセットを入れています。
巻物、鎖のついたドクロのペンダント、黒水晶、トランプなどが入っています。これは「振り子」を使ったメンタルマジックの一種で、数年前、スティーブンスから購入したものです。マジック自体はそれほどおもしろいものでもありませんが、観客にドクロのぶら下がった振り子を持ってもらい、その動きで、観客の選んだトランプを当てるという演出になっています。
ざっと以上がここ数年でマジックにも使えそうな雰囲気のパッケージです。特に、シルクハットの形をした容器に入ったゴディヴァのチョコレートをもらったときは、容器だけどこかで探してきて、チョコレートを詰めて、プレゼントしてくれたのかと思ったくらいです。
毎年マジックに関係のありそうなものとは限りませんが、数年続いてこのような容器がデザインされることもありますので、彼女や奥さんのいる方はしっかり頼んでおくことです。確か、これは予約が必要であったはずです。
もしあなたにプレゼントしてくれそうな人がいなくて、ヴァレンタインデーの当日、ゴディヴァの売場でたまたまマジックに使えそうな容器を見つけたとき、どうします?、女の子でごった返している中、男が一人でチョコレートを買うために店に入るのは無茶苦茶勇気がいることでしょう。(笑)思い切って飛び込んで、「あれください」と言ったとき、「予約がないとダメです」と言われたら二重にショックでしょう。
ヴァレンタインデーの少し前から、くれそうな人にはせいぜいゴマでも擦っておくことをお勧めします。