8枚のカミソリ
1998/1/26
最初にこれは私が小学生の頃(30数年前)、大阪の阪急百貨店にあったマジックコーナで購入しました。当時は池田氏(芸名:松旭斎洋一)がディーラーとして立っておられ、ずいぶん通ったものです。
ここはテンヨーの製品を扱っているのですが、テンヨーの製品なのかどうか不明です。常連にだけ、「おもしろいものが入ったよ」と紹介してくださったものです。今なら、PL法に関係なく、絶対デパートでの販売はできない危険なトリックです。
現象
8枚の両刃のカミソリを使います。一枚ずつ紙を切ってみせて、本物のカミソリであることを示します。
糸巻きから長さ1メートルほど糸を引きだし、口に入れます。カミソリも、8枚とも全部口に含みます。
しばらくしてから、口の端から糸を取りだし引っ張ると、カミソリが8枚糸に通り、等間隔で結ばれて出てきます。
コメント
これはやれば受けるのに、TVでもほとんど見かけなくなったのは、真似をして怪我をする人がいるからでしょう。マジックと言うより、「危険術」の一種のように見えます。
写真の道具が現物です。久しぶりに取り出したら、カミソリがすっかり錆び付いていました。両刃のカミソリを探したのですが、このタイプの刃は今ではめったに見かけなくなりました。それでも大手のスーパーやデパートなどにはありますから、やりたい方は試してみてください。でも、もし口の中を切っても私は一切関知しませんよ。(ネタがなければできませんが)
こんな古いトリックを思い出したのは、先日、海外から購入したネタに同じような構造のものがあったからです。"Switch-A-Roo"($30.00)です。
これは一枚から数枚のトランプをすり替えたり、トランプ状のものであれば密かにスイッチできる道具です。 すり替えの部分の構造が、かみそりの道具に使われているネタと原理的にはほとんど同じです。"Switch-A-Roo"を持っているのでしたら、少し考えればカミソリにも応用できそうです。