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なっちゃんのマジックグッズ

チャンスを逃がすな!

なっちゃんオレンジ

2002/12/2


現在サントリーから発売されているソフトドリンク、「なっちゃん」のシリーズにマジックグッズが付いています。ただし期間は2002年11月末から約2週間、なくなった時点で終わりです。

マジックが添付されているのは、なっちゃんシリーズの新製品「フルーツパーティ」と、従来からある「オレンジ」です。この1.5リットル入りペットボトルにだけ、マジックグッズは付いています。(330円)

1本に1種類、全部で4種類あります。ある程度マジックをしている方であれば、どれもよく知っているものばかりだと思いますので、簡単に説明しておきます。


1.透視ダイス (マジシャンが後ろを向いている間に、好きな目が底になるようにして箱に入れてもらい、ふたを閉めてもらいます。マジシャンは観客が入れた目を箱の外から透視して、読みとります。)

透視ダイス

2.変化するカード (裏はすべて同じですが、表は7,8,9と書いた3枚のカードがあります。中央の8のカードを抜いてもらうと、なっちゃんが描かれたカードに変化しています。)

変化するカード


3.オレンジに変わるシルク (添付されているオレンジ色のシルクを手の中に入れてもんでいると、小さなオレンジに変化します。)

オレンジに変わるシルク

4.スポンジのなっちゃん (スポンジでできた、マッチ箱くらいの大きさのなっちゃんが二つあります。ひとつを観客に握ってもらい、もうひとつはマジシャンが握ります。おまじないをかけると、マジシャンが握ったなっちゃんは消えて、観客の手の中から現れます。 このあと、小さい子供が四つ産まれます。)

スポンジなっちゃん


マジックの種類としては4種類なのですが、色違いがもう一組あります。それまで含めると8種類になります。袋はどれも同じですので、外からは区別できません。触ってみれば感触で何のマジックかはわかると思います。

マニアであればすでに持っているか、知っているものばかりだと思いますので、あらためて購入する必要はないでしょう。実は今日、知人がこのシリーズで手に入れた「透視ダイス」を持ってきました。マジックはまったくやっていない人です。解説書を読んでも、ふたを回転させる部分がうまくできないのだそうです。私も解説書に目を通しましたが、確かにあの説明ではでません。持ち方から教えたら、10分くらいで何とかできるようになっていました。

知人が練習をしている間に、うちにはこのマジックにちょっとしたクライマックスがついたものがあったのを思い出しました。それをこっそり準備したのです。

現象だけを説明すると、1、2回、観客に入れてもらった目を当てる普通の手順を行います。最後は、ダイスを中に入れたまま容器を観客に手渡し、一度強く上下に振ってもらいます。すると今までとは違った音がします。ふたを取って、中を見てもらうと、ダイスが下の画像のように、小さく分裂して数十個出現します。

分裂するダイス

マニアであればわかると思いますが、同じケースが二組あれば簡単にできます。同じケースの一方に、小さいダイスを詰めたものをポケットの中か、何かの陰に置いておきます。マジックが終わったという雰囲気で、すり替えれば簡単にできます。とは言え、このあたりのすり替えが、さりげなく、堂々とできるのが初心者と、ある程度マジックをやっている人の差なので、初めての人にとっては難しいと感じるかも知れません。

余談ですが、最後に小さいダイスを大量に出したら、さすがにこれには驚いていました。今まで自分が練習していたダイスが小さく分裂したため、このような仕掛けがこのダイスにはあると思ったのです。解説書にはないけれど、強く振ると、本当に小さく分裂すると思ったようです。

あとで、これは私がすり替えたのだという説明をしましたが、どうしてもこの小さいダイスが欲しいと言い出してききません。私自身、いつどこで、この小さいダイスを購入したのか思い出せません。おそらく東急ハンズやロフトに行けば、売っていると思うのですが、確実ではありません。

苦肉の策として、どうしてもクライマックスを付け加えたいのなら、「ダイスの代わりに大豆でも出したらどう?」と冗談でアドバイスをしたら、本気でやってみると言っていました(汗)。普段から、ダジャレネタはやめておけといっている手前、こんなのをやられたら困るのですが、まあ小さいダイスを持って行かれないためなら、今回は目をつぶろうと思っています。

★最後に一言

今回、このシリーズを紹介したのは商品がおもしろいからではありません。「チャンスを逃すな」の一例として紹介したかったのです。

マジックは自分から何かを見せるよりも、観客からリクエストされたり、今回のようにたまたま好都合な状況が生じたりしたとき、そのタイミングを逃さないで演じると観客を格段に驚かせるということを知っていただきたかったらです。千載一遇のチャンスを的確に捉えるが大切です。

今回、偶然私も数日前に手に入れていた同じ容器があり、さらにそれ以前から持っていた小さいダイスを組み合わせることで、予想外に効果があったと思います。


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