四畳半台目

茶室四畳半台目中柱 手前座

□ 四畳半台目 について

台目構は本来草案茶室、小間(四畳半以下)の構えであり、四畳半+台目畳中柱の形式は特異なケースであり、歴史的遺構としては、小堀遠州の好みと伝えられる龍光院密庵の他1、2例のようです。
(孤篷庵山雲床は密庵を模して造られたとされているそうです)

利休が草庵の茶を2畳あるいは1畳台目へとその理想を深めるに対し、そのあとを受けた織部、そして遠州に至り、草庵の形式が、より広い座敷へと展開されて参ります。

おそらく、台目中柱の形式は、四畳半台目がバランス上の限界で、それより広い室にはほとんど展開されていないように思われます。
現在の家庭生活のなかに「茶」を取り入れる場合、こうした形式もあるいは有効ではないかと考えています。