<2023.2.12 K.Kotani>嵯峨美卒展


毎月読める日本で唯一の自主アニメ情報誌

月刊近メ像インターネット


2023年2月12日

嵯峨美卒展





 2月2日から5日まで、京都市岡崎公園内京都市京セラ美術館において、嵯峨美術大学、嵯峨美術短期大学卒業・修了制作展が開催されていました。嵯峨美といえば、自主制作アニメ黎明期の1970年代に「亜仁眼」というアニメーション制作サークルが存在し、「アップルマーダー」という人形アニメを観た覚えがあります。現在はアニメーションが専攻科としてあるようで、膨大な制作作品群の中で一角がアニメーション作品のコーナーとなっていました。
 とにかく卒展全体の作品量と質がすごく、広い会場に作品がずらりと並び、力作・大作を通過する度に足が止まり、アニメのコーナーにたどり着くまでかなり時間がかかりました。
 アニメのコーナーの展示は上映会形式ではなく、PCを載せた机がずらりと並べられ、それぞれが個人別に作品上映と関連のイラストなどを展示していました。ほぼ全作品がドローイングのセルアニメでした。
 しかし、大手前の上映会でも思ったのだけど、別に静止画の表現を軽視する訳では絶対にはないのだけど、せっかくのアニメーションなのだから、もう少しふんだんに動く作品があってもいいのではないかと思いました。あと、人形とか砂とか粘土とか技法のバリエーションもあってもいいのではないか、とも思いました。
 会場の美術館は昔市バスで良く前を通った覚えがあるのですが、建物も近代化されて非常にきれいになっていて、快適に鑑賞のできる環境でした。

近メ協のページに
もどる
近メ像のページ
もどる
アニメのページにもどる
ホームページにもどる