<2023.7.17 K.Kotani>樹脂製タップ 試用レポート


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2023年7月17日

樹脂製タップ 試用レポート





 先日注文した六方画材店の樹脂製3穴タップが届きましたのでレポートします。色は黒・白、ベース部分は普通・薄手が選択でき、ピンは普通のアニメ用の3ピンと事務用パンチャーで穴を空けた紙を使う2ピンがあります。今回は黒・普通の厚さで3ピンと2ピンを1本ずつ頼んでみました。頼んでから、「ありゃ、片方を白・薄手ペースにすればよかった」かと思いましたが後の祭り。なお、薄手はスキャナーに貼付けて使う用で、作画用ではないそうです。
 比較には、普通の三起社製金属製タップを用いました。東映のロゴが貼ってありますが、昔アニメポリスペロで売られていたもので、ものは三起社製です。
 まず、サイズですが、三起社製は254mm×20mm、これに対して六方画材店のもは250mm×12mmと幅がやや狭いです。厚さはほぼ同等。重量は三起社製は71gですが、六方画材店は8g、「文鎮にはなりません」とホームページでうたっていましたが、動画用紙に載せて強く吹くと飛ぶかも知れません。
 さて、肝心の遣い心地。動画用紙を重ねて差してみると、ややざらざらと引っかかる感じはありますが、さっと通ります。3Dプリンターによる積層のため、ややピンの表面にざらつきがあるようで、ホームページでは「気になる方は磨いて下さい」と記載がありました。作画には実用レペルで問題はないと思われます。そのままでも使い込んでいけば表面が摩耗してつるつるになるでしょう。



 強度的には、金属製のようにチャンパラごっこは無理、思い切り曲げればポキンと折れるとの事ですが、普通に使う分には問題はないようです。仕事で毎日使えば何十年後かにはピンが摩耗してがたついてくるかもしれませんが、アマチュアの自主制作レベルの頻度であれば、「一生もの」として使えるかも知れません。
 三起社製のタップが送料別で800円という事であれば、送料込み400円で買えるこのタップはアマチュア用としておすすめです。しかし、期間限定・受注生産で(2023年7月17日現在、売り切れ、と表示されています。)常備在庫のない事は残念です。
 さて、2穴の方です。こちらの方は、自宅にある事務用パンチャーであけた紙を通した所、少しピンが太めで、力ずくで押し込む、という形になりました。何回か抜き差しすると穴がふにゃふにゃになるものと思われます。
 これは、このタップのせいではなく、元々事務用2穴パンチというものはアニメ用に作られたものではなく、書類を綴じる為の穴を空けるためのものなので、規格で幅何ミリ、穴の直径何ミリと決まってはいますか、メーカーや商品によって微妙に差があるものなのです。よって、パンチの穴に合うようにピンを削って細くするか、ピンの太さにあったパンチを探す、という事が必要になります。
 
 現在、六方画材店のHPで「SOLD OUT」と表示されているこの商品、再販が期待されます。

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