<2023.10.26 K.Kotani>音楽生成AIを使ってみた


毎月読める日本で唯一の自主アニメ情報誌

月刊近メ像インターネット


2023年10月26日

音楽生成AIを使ってみた





 最近あちこちで話題の「AI」だが、chatGPTで「アニメーション作家 K.Kotani」で使ってみたら、「京都アニメーションでTVシリーズ「涼宮ハルヒ」を作った監督」というのが帰って来たので、「こりゃあかんわい」と思っていたのだが・・・
 お絵描きの方では、AIに学習させてAIに描かせた絵を自分の絵としてお絵描きサイトに投稿したり、それを憤る絵師の話も結構ネットを騒がせているのだが、「音楽はどうかな」とネットで調べてみた。
 というのは、以前「自主アニメと音楽」という不定期連載記事を2022年に前後2回掲載しており、そのおりの調べでは「まだ、使えるものはない」という結論だったのだが、最近のAIの進歩を考えると、「結構進んでいるのではないか。」と思った訳である。
 出て来た。複数の音楽AIサービスが現在ネット上で提供されていて、おおむね音楽クリエイターの方が、製作・作曲のサポートとして用いたり、試作AIをネット上で試用してみる、というものが多いが、「SOUNDRAW」というサービスは、月額いくらかを払うと作った曲を使用出来て、YOUTUBE等のネット公開も可能、というものだ。
 「無料で使ってみる」というのを試してみると、様々な曲が生成されて、試聴してみると、結構なクオリティのもので、パターンも多く、これならば、ネット上で無料提供されている曲のように、複数の自主アニメで同じ曲がかぶる、という事もないだろうし、曲のテンポや使用する楽器の種類なども変えられるので、時間をかけて頑張れば、ある程度自分の好みにあった音楽を手に入れる事ができそうである。以前にCD等で提供されていたBGM集に比べてもいいと思う。(このBGM集結構高いんだよね。)
 ちなみに料金は、月額1650円と、月額29.99ドルの2つのプランがある。何で円建て・ドル建てのプランが混在しているのか判らないが、いずれも解約後も曲は使える、と書いてあるから、契約してBGMを生成し、出来上がってダウンロードしたら解約すれば、月額料金でBGMが手に入る「はず」である。
 であるが、「ホントに大丈夫なのか?」とサイトの中をじっくり見てみると、どうも「こういう場合はダメ」とか、「AIが生成した楽曲を、手を加えずにそのまま販売してはダメ」という項目があり、よく判らない。
 つまりは、音楽クリエイターの方が、AIの生成した楽曲データ(音声データではなく)をダウンロードして、それに手を加えて使う、という事が基本になっているので、自主制作映画製作者のように、音のデータを手に入れて映像に付ける場合はどうするか、という事についてはっきりとネット上では説明されていないのである。
 現在、「楽曲をそのままBGMに使った映像作品をネット公開したり、ソフト化して販売したり、コンテストに応募したりするのにはどうすれば良いですか。」と質問中である。結果は次回に。  

近メ協のページに
もどる
近メ像のページ
もどる
アニメのページにもどる
ホームページにもどる