2026.11.02 K.Kotani>
細田守の原点/展 大阪会場

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2026年11月02日
細田守の原点/展 大阪会場

10月28日から2027年1月4日まで、グランフロント大阪 北館 ナレッジキャピタル イベントラボにおいて、「時をかける少女」などの長編アニメーションを数々制作されている細田守監督の「細田守の原点/展」大阪会場が開催されています。

会場には、細田監督が制作して来られた作品の絵コンテ・レイアウト・原動画、背景画などの資料が作品との関連を説明した文章と共に展示され、会場を訪れたファンの皆さんがじっくりと見入っていました。(殆どの展示がスマホ・タブレットで撮影可)。
また、細田監督の学生時代の絵画作品や、当時制作した実写映画の上映、アニメーターから演出に転進後に製作したテレビシリーズや、シリーズものの長編などについても展示がありました。(東映動画時代の資料は撮影不可)

なお、細田監督が中三(1982年)の時に製作した自主制作アニメも上映されていました。(画面は撮影不可・写真は展示されていた8mmフィルムとケース。スーバー8らしい)上半身を海面上に出した竜と近代兵器(ジェット戦闘機)の戦いを描いた作品で、なかなか立派な作画と撮影でした。説明書きによると、「8mmカメラが無かったので、電車で富山駅前のカメラ屋まで行って、1泊2日1500円で8mmカメラを借りて撮影されたそうです。8mmカメラを使った事も無いのに、よく一発で「露出もピントもぴったり合った」撮影が決まったものだと感心します。当時、アニメ情報誌「月刊アニメージュ」には鈴木伸一氏とおかだえみこ氏による自主アニメ製作講座が連載されており、その他にも個人でのアニメ製作に関する書籍なども出始めていましたから、私が初制作した1973年頃とは大分事情は違って来ていましたが、それにしても大したものだ。トレス台を日曜大工で自作したとか、菜箸を切って2穴タップを自作したとか、当時のあるあるエピソードもおりましたが、作画では、誰にも教えてもらうことなく、どうやってこの表現を覚えたのか、不思議に思えるようなカットもありました。絵を載せられないのが残念ですが、製作の翌年、高一の時に、東映動画の新人アニメーター募集に応じてこの8mmフィルムを送った所、一発で合格が決まり、東映動画の田宮武プロデューサーからも高く評価された、というあたりからご推察願いたい。
1982年というと、まだPAFが毎年開催されていて、多数の8mmアニメが上映されていた頃ですが、北海道から北九州まで巡回していたPAFも、富山県には来なかったようで、作品の送り先がPAFではなく、プロのスタジオのアニメーター募集になったようです。
説明の中には、当時、NHKの「YOU」という若者文化紹介番組で放送された「ヤングアニメフェスティバル」での自主制作アニメを観て多いに触発された、とあり、あの頃の自主制作アニメーションを包む熱気が伝わるようなコーナーでした。
この「細田守の原点/展」今後は来年、福岡・富山へ巡回されるとの事で、機会のある方は是非どうぞ。