2020.09.21 K.Kotani>
ピピアめふアニメ教室・初歩の技法シリーズ「初歩の人間アニメーション」
2020年9月21日更新 JAPANESE ONLY
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初歩の技法シリーズ「初歩の人間アニメーション」
人間アニメーションとは
 人間アニメーション(ピクシレーション・pixilation)とは、人間そのものを素材として、人間をコマ撮りして作るアニメーション。
 「pixy」とは英語で「妖精」という意味で、コマ撮りされた人間が妖精に取り付かれたような奇妙な動きをする事から命名されたと言われている。
 1952年にカナダのノーマン・マクラレンが「隣人」で使用して、有名となった。
 日本では、70年代にカナダの大使館フィルム上映で「隣人」が上映されてから、8mmフィルムによる人間コマ撮りがアニメや特撮のファンやマニアの間で広く使用された。
 特に、「隣人」の、「うれしくて宙に舞う」表現に使われた、「飛ぶ」シーンは、飛び上がった奇妙なポーズのまま、野や山を自由自在に飛び回るという面白さがバカ受けした。
 ※ マクラレンは、映画カメラを回しっぱなしにしたまま、俳優をジャンプさせ、後から飛んでいるコマを抜き取る、という方法で撮影したが、日本では、飛び上がった瞬間に「カシャ」とシャッターを切る方法でコマ撮りした。
 この他、足を止めたまま、スケートのように地面を滑走したり、金網に張り付いてそのまま水平に移動したり、とさまざまな撮影が行われた。人間をそのまま素材にする、という特徴から、当時盛んだった自主制作特撮映画にもしばしば用いられた。
 この対照として、「ライブ・アクション」と呼ばれるセルアニメーションの技術がある。人間にキャラクターと同じ衣装を着せて演技させたものを撮影し、その一コマずつを手で動画用紙にトレスしてアニメーションにするもので、ディズニーが「白雪姫」で使用して注目された。なにしろ人間の動きをそのまま使うのだからなめらかな動きにはなるが、アニメのキャラクターの動きとしてはなにやら不自然な感じも受ける。現在は3DのCGアニメーションに実際の人間の動きを取り入れる「モーション・キャプチャー」という技術が開発されている。
人間アニメーションの作り方
 1.カメラを三脚で固定する。
 2.人間がポーズをとる。
 3.カメラのシャッターを切る。
 4.以後、繰り返し。
 ※「飛ぶ」シーンを撮る場合、ジャンプして頂点に達した瞬間にシャッターを切る必要があるため、タイムラグの少ないカメラを選ぶ事。
 
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