Diary 12 Feb. 2001

2001年2月12日

翌日は、コルドバを午前中のうちにたって、まずは、マドリッドまで。これは、前日にのったAVEで、今度は、2時間弱の旅。またもや快適な揺れのすくないAVEの旅。自足300キロは出ているというのだが、それを感じさせない。日本の新幹線はたしかに世界で最初の200キロ超の高速鉄道だったかもしれないけれど、いまは時代遅れというかんじがしなくもない。

コルドバの駅。
もういっちょう。これしか撮ってなかった。荷物抱えていると撮りにくい。
さて、マドリッドは完全に素通りで、そのまま空港にむかい、バルセロナへ。バルセロナは今回の大きな目的の一つでもある。そう、「ガウディをみなければ」である。

で、マドリッドからバルセロナは、シャトル便がある。予約なしで、そのまま乗れる。 プエンタアエロ、つまり、空にかける橋とでもいう名前のシャトル便で、1時間ちょっとでバルセロナへ。

マドリッドの空港の中。ここは、まさに、カスティリヤなので、英語とスペイン語の表記だけ。
バルセロナでは、空港からサンツ駅へ電車で。そして、サンツ駅のサンツホテルに入った。で、外歩き。ま、前回来たときは、旅行代理店めぐりと昼ご飯だけで、しかもほとんどタクシーだけでの移動だったが、今回は、バルセロナの町をあるくと、あっちこっちでガウディの建築物があるようだ。昼は、ちょっと遅いので、かるくカフェでチーズバーガーを食べる。

いきなりガウディ作品登場。これが、バルセロナなんだろうって感じ。
やっぱりどこでもオベリスクってたっているんですねー。ヨーロッパで流行ったってことかな。
バルセロナの町並み。いろいろなタイプの家が揃っている。
なんか、ガウディだけじゃなくて、派手好きな建築家がたくさんいろいろな建物たてたんですね。まあ、この角は、飾りですけど。
さて、最初は、ミラ邸とかいうのだっけ?とにかくアパート風の建築で、中が公開されている。なるほど。妙だ。これがガウディか?外はうねうねとしたガウディ風の建築物なのだが、中は、案外普通で、それほどすごい感じはしない。屋根裏部屋のあたりが、展示室になっている。そこでは、ガウディの初期から最後のころまでのいろいろな建築の紹介があった。

さて、これが、ミラ邸のアパート。うねうねうねー。これがガウディだなーって感じ。
屋内の調度品の類も、ガウディによるものだそうだけど、案外普通な感じのものが多い。
これもテーブルと椅子だけど、案外普通。
でも、屋内から外の屋上をみると、なんかそれっぽそう。
屋根裏部屋の部分は、ガウディの展示ルームになっている。
やっぱり、グラナダやセビーリヤ、コルドバに行く前にここをみておくべきだったかも。結局のところ、初期のガウディの作品は、アラブ風の建築の焼き直しでしかないことが分かってしまう。どくとくのカーブのアーチと、細かい模様。そしてタイルをはった壁。

おそらくこの建築様式は、ローマ時代以来、そしてアラブ様式の建築で大幅に発展し、そして、19世紀末になって近代建築家が、模倣したものなのかもしれない。

そして、途中から、ガウディの建築様式が、うねうねとした曲線的なものに変る。でも、これもアラブ様式の建築のカーブを取り込んだものなのかもしれない。

屋上に上がると、ウルトラマンなどにでてきそうなXX星人風の像のようなものがたちならんでいる。遠くにサグラダファミリアが見える。

屋上へと向かう階段を見下ろしてとったもの。階段もこれもん。
屋上は、っていうと、こういう意味不明な構造物がにょきにょきとたっている。
いったいなんのつもりだろう、と思ってしまうような、妙なものばかり。
屋上から見た、バルセロナの町並み。
そして、意味不明系のにょきにょき
記念写真をとる観光客と、遠くに、作りかけのサグラダ・ファミリア教会。
夕日をバックにして、にょきにょき
今日も一日天気がよかった。明日も天気になーれ、というところ。

町にもどって、レストランなど探しながら、あっちこっちを歩きまわる。町中には、やっぱりガウディもあるけれど、他にも面白い建物があって、たぶん、ガウディのが変だから、それにつられて、みんな変になっちゃったという感じなのか。
これは、ガウディのもの。
でも、お隣さんのビルも結構妙。
これも、結構派手めです。
夕暮れのカタルーニヤ広場。
夜は、ファブリカレアルデセルベサスというレストランで。前日のコルドバでのメルドゥーサが美味しかったので、今回は、いままでのレストランでちょっと高かったドラーダを食べる。美味しい!またもや臭みもなく、しかもつけあわせの野菜、温野菜なのだが、それが美味しい。全体がニンニクをきかせたオリーブオイルにつかっているような状況で、その香りが良い。感動的だった。

これが、夕食のときのレストラン。むちゃくちゃおいしい!最高!
バルセロナも海に面した土地。昔からこのあたりの人は魚料理を食べていたのだろう。だから料理の方法も良く知っている。魚は焼きすぎても、火を通しすぎてもいけないし、生すぎるのもよくない。刺身とは違うし、タタキでもないから、やっぱり火は通っていなければならないが、通しすぎると、硬くなってぱさぱさする。アメリカなんかの魚料理はぜんぜんだめで、それに取り返しのつかない味付けがなされていたりするが、バルセロナのは、もう、日本の魚料理だって、これほどの味はなかなかだせないだろうというような味で、しかも、ニンニクとオリーブの香りがよく調和している。 すばらしい料理だった。

そのあとデザートで、「アイスクリームとシャーベットにリカーをかけたものが食いたい!」をだだをこねたら、そのとおりのものを作ってくれた。おいしかった。ありがとう。

夜はインターネットでがんばって、なんとか国際電話で日本につないで、メールを出すことはできたけど、メールを読むことはできなかった。契約している日本のプロバイダの海外アクセスポイントが全部だめ。まったく繋がらない。これで「設定ミスでした」とかいわれたら、損害賠償でもしてやろうか。

ホテルの中。バルセロ・サンツというホテルは、バルセロナだけじゃなくて、あっちこっちにあるらしい。高級ホテルである!
あとでわかったこと。この二日間のインターネット接続のための料金、あきらかに5万円ちかかった。

絶対損害賠償ものだ。


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