2013年11月13日 |
2013年11月13日 (水)
多摩の蔵元めぐり を見た知人が、更に奥の五日市・戸倉にある 「野崎酒造」 も、小さいけどいい蔵なので訪れたら、と教えてくれた。
また、その地域の 「阿伎留神社」は、祭礼の日は西多摩じゅうの人々が集まり、熱気にあふれる祭礼なので 是非行ったらいい、と。
大祭のある9月には行けなかったので、紅葉が始まるこの日に訪れた。
単線のJR五日市線で秋川を遡ると、終点には流域沿いに開けた山間の町・武蔵五日市がある。
JR武蔵五日市駅から、秋川に降りて 川沿いに戸倉の野崎酒造に向かう。
秋川べりは紅葉が始まっていた。
秋川が蛇行する丘陵の上に 阿伎留神社が建っている。
阿伎留(あきる)神社は式内社で、「あきる野市」や「秋川」の語源になっている。
驚いたことに、宮司さんは 阿留多伎さんで、これも由緒ありげだ。 |
||
神社のある高台から、下を流れる秋川を望む。
阿伎留神社の高台から秋川に降り、対岸の段丘上に建つ禅寺・広徳寺に向かう。
広徳寺は、一直線の 総門ー山門ー本堂 の 山門と本堂の間に 二本の大銀杏がある。
この大銀杏の巨木さに驚いたが、黄葉で有名らしくカメラマンらが数人居た。
山門 |
二本の大銀杏 | |
本堂 |
広徳寺の周辺は どこもかしこもナンテンの赤い実が輝いている。 真っ赤な宝石のようだ。
斜面の小道を歩いていると、下の農家の入口に たわわに実った柿の実が。
日本の秋。
橋の上から、秋川渓谷の紅葉と 戸倉のシンボル 城山 を撮る。
ランチは佐五兵衛 の 「五日市ほうとう」 。
実に美味かった。
東京にも 「ほうとう」 が伝わっていた。 天正十年,武田家が滅亡した折,妹松姫は八王子方面へと逃れた。 姫を送った一行の一部が、檜原村を中心に定住し、信玄の陣中食と言われた「ほうとう」を, 五日市,桧原村へ食文化として伝えたと言われている。 それが現在 郷土料理になっている。 |
||
ランチを終えて 戸倉に向かう。
途中の渓谷美 |
||
秋川沿いの山里・戸倉にあるのが 野崎酒造 で、「喜正」 (きしょう)という酒を造っている。
野崎酒造は400石ほどの小さな蔵で、戸倉のシンボル城山の伏流水を使用している。
人気のない旧街道を歩いていくと、 蔵元の 大きな煙突が見えてくる。 ※注 2018年11月 蔵の前を通ったら、煙突は折れて短くなっていた。 台風24号(同年10月)の被害かもしれない。 |
||
道路の向かいから、野崎酒造の入り口を望む。
喜正という額と、奥に煙突が見える。 |
||
門から入ると、赤レンガ屋根の建物が
手前に木造二階建があり、事務所 兼 販売店になっている。
ここで純米吟醸を買った。
小さい蔵の酒は地元で消費されてしまい、他所ではなかなか飲めない。
が、そういう酒がある、というだけで 少し幸せになれる。
駐車している小型車の先の、板塀の先までが野崎酒造。 |
||
2014年4月25日了 |
宇田川 東 |