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垣花樋川」(かきのはなひーじゃー)は、沖縄南部・玉城村の、丘陵の斜面にある湧き水の水場(樋川)の名称です。


海に面し、見晴らしが良く、気持ち良い場所です。
この樋川は、垣花の集落の人々が飲料水、生活用水、農業用水として大切に守ってきたものです。


私が好きな沖縄の海岸線は、南部の玉城村から知念村にかけてです。このあたりは沖縄の湘南といえます。
穏やかで明るく開けた雰囲気の海岸線です。垣花樋川を中心とした地域は沖縄に来た早々に訪れ、感激しました。
(南に面した玉城の海岸を春とすれば、秋のイメージの海岸は、西に面した読谷のなだらかで美しい海岸でしょう。)


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     垣花樋川の空間は明るくて開けています。  これが垣花樋川の全体です。

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ガジュマルの巨木が枝を張り出しています。その下の石組みが泉で、湧き水が流れ出してます。
水は幾つかに分かれて下の池に注いでいます。  ここは丘陵の南向き斜面です。

 

斜面は海に向って開けています。手前では湧き水が池に流れ落ちています。

kaki102S.jpg (70758 バイト) 風景その一。
(左手方向)

 

中央に見えているのは志喜屋漁港です。




  風景その二。
        (右手方向)

  下にはアージ島が見えます。
  更にその右手は百名ビーチ方向になります。

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  垣花樋川は、「日本名水百選」の一つです。


水場へは、垣花の集落から急な坂道を下っていきます。 
石畳の道です。

中ほどに、村人が水を運び上げる途中で休憩したと云われる平らな岩があります。



水場は、琉球石灰岩の切石で整備されています。
入口は石垣で守られています。

森の奥から水が流れ出て、激しく樋から落下しています。

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kaki03s.jpg (53980 バイト) 樋から流れた水は下の池に溜まります。

 池は、夏場は子供たちの水遊び場になります。
 小さなサワガニがいました。

 

 

 

  この水は、更に斜面を下ります。



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下は、クレソンの畑です。
イモの葉っぱのように密生していますが、泉の水を利用したクレソンの棚田です。

水は、更に下って、国道331号の側溝に落ちます。

沖縄に来たての頃、この国道を歩いていて、激しく流れる水音を聞き、耳を疑いました。
水の乏しい沖縄でまさか、という思いでした。


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垣花樋川からの眺望です。絶景かな。です。

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    眼下に見えるのは、南部の明るい海とリーフです。中央の小島はアージ島です。
    島の手前は一面サトウキビ畑です。

 

kaki30S.jpg (24224 バイト) 丘陵を降りたアージ島近くのキビ畑です。

 海は右手になります。



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垣花樋川の近くには、やはり石垣で囲った湧き水の水場−仲村渠樋川(なかんだかりヒージャー)もあります。
その近くの展望台からの海の眺めも絶景です。

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玉城村の海岸線には、「受水走水」、「浜川御嶽」、「ヤハラツカサ」などの神話上の伝承地や
百名ビーチ」などの観光地があります。

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  受水走水(湧き水があり稲作発祥の伝説地) ヤハラツカサ(伝説上の祖先アマミキヨの上陸地)


 「受水走水」は何と発音するんでしょうか? 友人の寺○さんは覚えるのに大変時間がかかりました。
   答えは「ウキンジュハインジュ」です。そうでしたね、○石さん。


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※垣花樋川へは、垣花集落から急峻な石畳道を下っていきます。
 しかし、2004年3月に訪れたときには、横から到達する別の道を工事していました。