<資料>




1. 纒向の宮殿群の中心軸が ニギハヤヒのご陵を向いていることを 検証する。


一番困ったのは、宮殿跡地が地図上では はっきりしないこと。 
前回はチコマートの裏から線を伸ばした。

今回、桜井市の「纒向遺跡発掘調査概要報告書※1」 の地図上の宮殿跡から、
東西軸から5度傾いた中心線を伸ばして、穴師山の頂上に達するかを コンパスを置いて再確認した。


結果は ドンピシャリ だった。


ニギハヤヒご陵」にポイントしたら、角度は北回りで 85.0と。


東西軸から 5度傾いており、宮殿遺跡の延長上だった。




※1 P3 図1 纒向遺跡と周辺の遺跡(1/25000) 

山頂の南のNo 50の遺跡は、穴師山城砦跡

は 宮殿の位置。





2. 開化天皇陵の中心軸が、ニギハヤヒのご陵を向いていることを検証する。


開化天皇陵は奈良市内にあり、纒向までは 15.6キロと距離があり、中心軸の延長は誤差が生じる。
困ったのは ご陵の形が変で、中心軸もスッキリしないことだった。


とりあえず中心軸を延長してみたが、一直線に ニギハヤヒのご陵を向いていて 驚きであった。



中心軸は、北回りで 342.0度を示している。




開化天皇陵のラベルポイントと、ニギハヤヒご陵のラベルポイントを結んで 線を引いた。
次に コンパスを置いて、そのラインの傾きを測った。

ラインは、北回りで345.3度を示している。
3度ほどずれているが、測定方法などによる誤差の範囲内だ。


見当違いの方向を指す可能性の方が はるかに高いのに、
そうではなかった。


ニギハヤヒのご陵を向いている意志、は感じ取れる。


測定が正確ではないので これでもって良し、とする。













    2016/05/22 記     宇田川 東