台風8号の影響で小雨まじりの天気になってしまいましたが、会社の仲間2名と関東の清流
那珂川
へ若鮎を食べに行ってきました。
真岡鉄道の終点・ 茂木 (もてぎ)は、茂木百騎で知られる小さな城下町です。駅舎は改築され立派になっていました。
駅前から城山の下の街道を進みます。はたご風の旅館や和菓子屋さん、造り酒屋さんなどが目をひきます。
逆川を越えて登りにかかります。
鬱蒼とした杉木立の奥の荒樫神社に参詣しました。(下)
峠を下ると里へ出ます。
水田地帯を歩き(下左)、丘陵地帯を過ぎ、鎌倉山を廻わる(下中)と、那珂川の断崖を結んだ大瀬橋に出ます。(下右)
( ↑ クリックで 一部写真は拡大します。 再収録版)
大瀬橋の眼下には水かさの増した那珂川がゆったりと蛇行しています。
小雨がけぶる風景は一幅の水墨画をみるようでした。
下図 大瀬橋の上からの眺め。
上流側 建物は 大瀬観光やな |
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川沿いの 大瀬観光やな に到着です。 客用の建物は2棟あります。写真奥の建物は、桟敷様式で鮎料理を出します。 定食 (松・竹・梅) と 一品料理 (鮎アライ、鮎めし、鮎塩焼、鮎フライ、鮎魚でん、うなぎ蒲焼きなど) があります。 |
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1年中営業しており、冬場はしし鍋などを出すそうです。 |
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手前の小さな建物は夏場専用で、囲炉裏がきってあり、窓がなく川から吹き抜けになっています。
駅前から予約を入れておいたのはここです。
家族づれ、グループなどが囲炉裏を囲んで、炭火の廻りに串刺しした鮎が焼きあがるのを待っています。
小さな子供が走り回っており、のどかな家庭的な雰囲気です。
隣の囲炉裏から、”あら、この鮎生きているみたい。”と、家族連れの声が聞こえてきました。
鮎は先ほどまで生け簀で泳ぎ回っていたもので、これ以上新鮮なものはないのです。
私たちもビールや日本酒の冷やを飲んで鮎の焼けるのを待ちます。軍手、すだちを持参した囲炉裏の名人たちです。
名物の「鮎飯」も特別につくってもらいました。
鮎飯、お新香、鮎の塩焼き…みんな素朴な田舎料理です。しかし、その素朴な味がおいしい。
川風が吹き込んでくる場所で、那珂川の流れ、山々の緑を愛でながら食べるからでしょう。
この日はまだ梁は出来ておらず、竹で梁用のカゴを編んで準備をしていました。
これを見ると梁を作ることは大変な作業なんだということがわかります。
最終的には内に石を詰めるわけですが、どこで、どうやって石を詰めるのか、考えただけでも大変です。
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川では釣り人が鮎を釣っています。小船に乗って釣っている人も見られました。
関東の清流・那珂川に遊び、充分に飲みかつ鮎を食し、昼寝をし、満足しきって東京へ戻った一日でした。
平成9年6月末 |
宇田川 東 |
※クリックで拡大する写真は、平成17年5月4日に撮影したものです。