2005年2月
寒い冬が到来し鍋の季節になった。 日本中に名物鍋料理はあるが、東京で暖簾を守り続けている馴染みの鍋料理屋さんをページにしてみました。 お店の所在地は、日本橋人形町、神田須田町、吉原・浅草界隈、隅田川を下って両国、更に下流の深川、それに、下谷といった風情ある下町です。 昔ながらの木造建築で、テーブル席の他に、入れこみ(追い込み)の座敷で並んで食べる形式。下足番がいたり、炭火鉢を持ってきてそれで鍋をつくったり。 夜も8時過ぎになるとラストオーダーだったり。値段も良心的。そういった庶民的なお店で心に残ったものが中心です。 ところで、デジカメを始めて今年で10年目になります。今年は動画デジカメを使ってDV(デジタルビデオ)を始めました。 そのテスト撮影で “みの家” の食卓を収めてから、他のお店も記録に残したくなりました。新規開拓ではなく再訪問です。 食べ歩きの予算も心もとないし、どこまで記録できるかわかりませんが少しずつ追加していく予定です。 さあ 老舗の暖簾をくぐってみましょう。 |
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1. 牛鍋 米久 ( 浅草・ひさご通り) |
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浅草寺奥のアーケード街・ひさご通りに入って進むと、左手にちょうちんで囲まれた大きな料理屋さんが見えてくる。ちょうちんで囲まれた風景は昔へタイムスリップさせる雰囲気がある。新宿末広亭(寄席)で桟敷から舞台を見たとき、客席を囲むちょうちんに現実から遊離していく感覚を想い出す。 |
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住所 東京都台東区浅草2-17-10 DV: 左画像をクリックすると動画で見れます。 |
2. さくら鍋 みの家 ( 深川・森下) | |
馬肉の鍋ということでなかなか入りにくかった。最初に入ったのは小石川の伝通院前店。さくら鍋のランチサービスで、これはおトクであった。座敷の入れ込みでいい雰囲気であった。 |
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住所 江東区森下2-19-9 DV: 左画像をクリックすると動画で見れます。
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3. どじょう鍋 飯田屋 (浅草) | |
浅草六区とは国際通りを挟んで反対側の落ち着いた地域にある。今半の角を合羽橋方面に少し入った処である。 |
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DV: 左画像をクリックすると動画で見れます。 |
4. どじょう鍋 駒形 (浅草) | |
”どぜう”で知られ、今年で創業204年という老舗である。その伝統の良さを頑張って維持し、老若男女で賑わっている。はとバスでお客を呼ぼうが、その営業努力の結果として昔ながらの庶民の味方のお店が維持されているのだから応援したくなる。その象徴がお気に入りの1階の大座敷。今だに炭火を使用している。 |
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DV: 左画像をクリックすると動画で見れます。 |
5. どじょう鍋 伊せ喜 (深川高橋) | |
大川(隅田川)に注ぐ小名木川の高橋(たかばし)のたもとにある。高橋の下流の萬年橋には芭蕉庵跡がある。 |
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DV: 左画像をクリックすると動画で見れます。 |
6. どじょう鍋 桔梗家 (両国) | |
両国橋のたもとのどじょう屋さん。柳橋方面から橋を渡ったすぐの左手にある。柳橋は亀清楼に代表される料亭があり、こちら側は、ぼうずしゃも、ももんじや、桔梗家と、ぐっと庶民的になる。 |
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DV: 左画像をクリックすると動画で見れます。 |
7.あんこう鍋 いせ源 (神田須田町) | |
神田須田町の、いせ源、ぼたん、竹むら、藪蕎麦がある一角は戦災を免れ老舗が残っている。 |
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住所 千代田区神田須田町1−11−1 電話 03-3251-1229 定休日 日曜 DV: 左画像をクリックすると動画で見れます。
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8.とり鍋 ぼたん (神田須田町) | |
ぼたんは塀に囲まれた堂々とした建物である。玄関を入り、下足番に靴を預ける。座敷は入れこみだが、人数が揃わないと上げてもらえない。同僚達と来た時、一人が遅れ、全員揃うまで、玄関脇の控えで待たされたこともあった。 |
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住所 千代田区神田須田町1-15 電話 03-3251-0577 定休日 日曜・祝祭日 DV: 左画像をクリックすると動画で見れます。 |
9.しゃも鍋 玉ひで (日本橋人形町) | |
人形町は、落ち着いていて華やぎがある大人の街であり、好きな街である。 |
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10.深川鍋 みや古 (深川森下) | |
森下の商店街から離れ、落ち着いた場所にある大きな割烹。玄関を入ると入れこみの広い座敷がある。 |
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DV: 左画像をクリックすると動画で見れます。
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11. ちゃんこ鍋 川崎 (両国) | |
両国はちゃんこの本場でありお店は多い。この店は、昨年末に亡くなった下町の食事情に詳しい先輩に、昔教わった。奥さんは”かっぽれ”教室の先生で、先輩も家では長火鉢を使用している神田出身のいなせな人であった。 |
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DV: 左画像をクリックすると動画で見れます。 |
12.ちゃんこ鍋 巴潟 (ともえがた) (両国) | |
狭い裏通りの筋を挟んで、本店の向かいに新館も出来て久しい。個人でも団体でも安心して食べられる大衆的な店である。真夏に団体の暑気払いで本館2階で食べたこともある。クーラーがガンガン効いていた。また、友人と、家族と、良く行ったお店である。新館は明るくてゆったりしている。 |
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DV: 左画像をクリックすると動画で見れます。 |
13.ぼたん鍋 (猪なべ) ももんじや (両国) | |
ぼたん鍋は、昔関西に住んでいたときに、丹波・亀岡の湯の花温泉の旅館の座敷で食べたのが始めてである。大皿に盛った猪の肉が、牡丹の花が開いたように盛られており綺麗で印象に残った。土鍋仕立ての鍋であった。 |
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DV: 左画像をクリックすると動画で見れます。 |
14.ふぐ鍋 にびき (下谷) | |
実は、ふぐは関西で食べることを基本にしている。
関西に住んでいた時は、冬の鍋はてっちりで白子もあたりまえ。庶民的な食材であったが、東京では高級な食材として専門店が主流であり、なかなか足が向かない。 |
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DV: 左画像をクリックすると動画で見れます。 |
15.ねぎま鍋 よし梅 (日本橋人形町) | |
よし梅は人形町の狭い横丁を入ったところにある下町らしいお店。ここの横丁(芸者新道)は雰囲気がある。 |
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DV: 左画像をクリックすると動画で見れます。 |
16.桜鍋 中江 (吉原・日本堤) | |
かつて栄華を誇った花の吉原の場所も、今では分かりにくく、江戸切り絵図で見た方がはっきりしている。 |
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住所 台東区日本堤1-9−2 電話 03-3872-5398 定休日 月曜 DV: 左画像をクリックすると動画で見れます。 YouTubeに動画アップ 58秒 H17.2 撮影 |
17(番外) 蛤なべ (はまなべ) 恵の本 (川崎大師参道) | |
川崎大師の参道で340年以上続いたハマグリ鍋の老舗である。東京・下町ではないが、多摩川を挟んだ羽田の向岸でもある、ということで掲載した。ハマグリが好物ということもある。 |
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住所 神奈川県川崎市川崎区大師本町9−12 電話 044-288-2294 定休日 木曜 DV: 左画像をクリックすると動画で見れます。 YouTubeに動画アップ 41秒 H19.6 撮影 |
18.しゃも鍋 ぼうず志ゃも (両国) | |
両国は相撲の町である。江戸相撲は回向院で開かれていた。今でも周辺に相撲部屋が数多い。 |
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DV: 左画像をクリックすると動画で見れます。 |
19.軍鶏鍋 かど家 (両国) | |
店は”ぼうずしゃも”よりも遠く、赤穂浪士が討ち入った吉良邸跡の先である。座敷だけの店で、部屋数は一階に3室、二階に5室である。
しゃも鍋は予約のときに味噌仕立てか、鳥スープ煮かを聞かれる。看板の、江戸では珍しい八丁味噌仕立てを選んだ。鍋は仲居さんが全部面倒を見てくれる。 |
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DV: 左画像をクリックすると動画で見れます。 |
20.しゃも鍋 鳥栄 (上野・池之端) | |
この店の予約は2ヶ月、3ヶ月先である。友人がそれを知って驚き、意地になって予約を取ってくれた。 |
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DV: 左画像をクリックすると動画で見れます。
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21(番外) 奥久慈しゃも鍋 割烹 千石 (茨城県・大子町) | |
しゃも肉は、脂肪が少なく、コクがあり、歯ごたえがある鶏肉で、東京軍鶏、奥久慈軍鶏、薩摩軍鶏 が有名である。 |
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DV: 左画像をクリックすると動画で見れます。
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22(番外) 鴨鍋 鴨料理 鴨亭 (茨城県・真壁町) | |
筑波山の西麓・真壁にある鴨料理の専門店「鴨亭」へ寄った。 |
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DV: 左画像をクリックすると動画で見れます。
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23.ふぐ鍋 つち田 (浅草) | |
この店は「ふぐ鍋」の他に「すっぽん鍋」を食べさせる店として記憶にあったが、年末ということでフグを食べに友人と行った。それも何年かぶりの再会で.. |
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DV: 左画像をクリックすると動画で見れます。
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24.鳥すき焼き 韻松亭 (いんしょうてい) (上野) | |
この店のことは知らなかった。大学時代のクラス仲間と、国立博物館に雪村の大作「蝦蟇鉄拐図」を見に行き、幹事が近くのこの店を予約してくれた。 |
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< 後 記 >
寒い季節が到来し鍋のページを作りましたが、日常的に鍋にこだわっているわけではなく、イタリアンも好きだし、インド料理も好き。嫌いなものもなく、旬で輝いている食材なら何でも大好きです。 |
※動画を
YouTube に移しました。(2008年1月) |
デジカメ : サンヨー Xacty C1 2005年2月 宇田川 東 |