岩妖怪
形態:妖異
反応:攻撃的
知能:低
遭遇:丘陵、山岳、洞窟、森林、廃墟
出現:単独
岩がちな山岳から荒野にかけて棲息する岩妖怪は、外見は人型にも見える巨大な岩のかたまりであり、拳の大きさが人間の頭ほどもある。
地の精霊の親戚か愚かな魔道実験の成果であるとも言われているが、近年では古いトロールが分化した無様な存在であるとする説が有力である。
岩妖怪はふだんは(共食いめいているが)、付近の岩を太い指でむしりとってはそれを食べるだけの生活を送っている。棲み家にすると決めた良い岩の転がっている近くにうずくまり、遠目には巨大な岩にしか見えない。だが縄張り意識が強く、近づいてきた者には鈍重な動きで襲いかかる。岩魔人の頑丈な皮膚には剣や槍はまるで役に立たず、槌矛のようなたたきつぶす武器であればこの怪物に傷を負わせることができる。反対に怪物の怪力は、鎧や盾ごと犠牲者の身体を圧しつぶしてしまう。生きている物にはほとんど無差別に襲いかかるが、縄張りから遠く逃げたものを執拗に追いかけることまではせず、棲み家に戻るとうずくまって岩をむしりはじめる。
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