ジグザグ(LAX)
(c)LAX
発売:LAX(1982) 機種:アーケード ジャンル:アクション
評価:★★★☆☆
ナムコといえばその黎明期に数多くの名作アーケードゲームを生み出したと同時に、多くのパチモンゲームを作られてしまって訴訟まで含めてたいへん苦労したメーカーですが、そうしたパチモンゲームの中でも奇妙によくできてしまっているのが何ともいえない作品です。タイトルから分かるとおりディグダグのパチモンで、一見してディグダグそのままですがどこかこじんまりとしたグラフィックに操作感も軽い感じがして人によってはかえって遊びやすくなっているかもしれません。
基本的に画面や音楽までそのままですが、細かいところでの差異は多くタイトル以外にもモンスター名がフーガ&ブォーブォーと変わっていたり、技術力の問題かプクプクポンのサイズが小さかったりしますが、何よりオリジナル要素としての大きなポイントはツルハシが設けられていること。これを取ると少しの間、高速で穴を掘ることができるようになるので通常の移動と穴を掘りながらの移動に加えて三種類のスピードで移動することが可能です。
海より広い心をもった寛大な人か、そんな大人の事情は知らずにコインを握りしめた子供にとってはパチモンゲームでありながらも微妙に独自のものになっているゲーム性が意外とよくできていて、充分に楽しめる作品でしょう。正直当時は何も理解せずにディグダグとジグザグの両方で遊んでいましたが、とっつきやすいのはジグザグで上手くなってくると楽しいのはディグダグという感じでした。ジグザグの方が難易度は低いですが、面構成が単調なので飽きると辛いですね。
いっそディグダグにもツルハシがあればいいのに!
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