デゼニランド(ハドソンソフト)
(c)HUDSON SOFT
発売:ハドソンソフト(1984) 媒体:TAPE ジャンル:アドベンチャー
評価:★★★★☆
埼玉県知事である岡田ダメ男が、千葉の遊園地に対抗すべく建設した巨大遊園地「デゼニランド」。殺し屋を雇い、土地の持ち主である三月氏を始末した後で、三月家に代々伝わるという黄金のウス「三月磨臼(ミツキ・マウス)」を見つけ出した岡田は、故人の遺言でその殺し屋に殺されてしまいます。そしてデゼニランドのどこかに隠されたという三月磨臼を探し求めて、多くの人々がこの遊園地を訪れるのでした。
という気が触れたストーリーと、国産アドベンチャーゲームの代表作として知られている作品です。なぜか無一文でこの遊園地を訪れたあなたは数々のトラップを乗り越えて、ミツキマウスを探すのでした。MSX版は画像がモノトーンになっていますが、その分描画は速くてストレスを感じないのが魅力です。
基本はコマンド入力式の言葉探しアドベンチャーで、ワニやライオン、ギロチンや殺人レーザーで守られた部屋まであるデゼニランドを駆けめぐって数々の理不尽なトラップを乗り越える。ゲームに快適さを求める方には敷居が不自然に高すぎるゲームですが、それが良いという人にはその理不尽さがたまりません。瀬戸内海の海賊でのシールはがしとホラマンションの聖書投げには苦労するかもしれませんが、言葉探しに慣れている人であれば、最後の三月磨臼探しを除けばそれなりに解けるのではないかと思います。
不思議なのはこのゲームがリメイク&再販されないことでしょうか。
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