キラーステーション(ハドソン)
(c)HUDSON SOFT
発売:ハドソンソフト(1983) 媒体:TAPE ジャンル:シューティング
評価:★★★☆☆
MSXの初期にハドソンが何本か出していた、パソコンからの移植作品の一つです。当時のアーケードゲームを中途半端にイメージしている様子がうかがえるのはこのゲームに限った話ではありませんが、どこかギャラクシーウォーズを思わせながらも独特の楽しさがある作品です。
ルールは単純で、画面下にある平べったい台座からロケットを発射できるようになっているのでこれを左右に操作して、機雷に守られながら飛んでいるキラーステーションに体当たりをして撃ち落すのが目的。機雷は一定の軌道をぐるぐると回っているので、ロケットで破壊して機雷群に隙間をつくりながらこれをすり抜けて敵を撃ち落していきます。すべての敵を撃墜すれば面クリアで、こちらの台座が破壊されるとミスになります。
ロケットは敵や機雷、敵弾に当たると爆発しますが、爆風に敵や機雷が当たるとしばらく誘爆してその場で爆発し続けます。これを利用して機雷群を一気に掃除することができますが、ロケットを発射してから爆発が持続している間は次のロケットが用意できないので、その分台座を危険にさらすことになります。敵弾は当然台座を狙ってきますし、地面に着弾した場合でもしばらくは爆風が残って台座の移動が阻害されるので、お互いの爆風が持続する時間を考慮した上で攻略しなければいけません。救援機の撃墜に失敗すると機雷群を修復されてしまったり、シールド衛星にロケットを邪魔されたりといった敵の多彩さも魅力です。
やや難易度が低く物足りなく感じてしまうのが難点ですが、スピード感と爽快感を備えているなかなか侮れない作品です。にょきにょきと無限に現れるロケットが、キラーステーションの存在よりもよほどシュールな何かを感じさせてくれるのはご愛嬌ですね。
>他の記事を見る