スナッチャー(コナミ)

snatcher snatcher
(c)KONAMI

発売:コナミ(1988) 媒体:FD ジャンル:アドベンチャー
評価:★★★★★
 たいへんブレードランナー風のサイバーパンクな世界観でその後、PCエンジンをはじめとする多くの家庭用ゲーム機にも移植されたコナミの名作アドベンチャーゲーム。PC88版とほぼ同時期に発売されたオリジナル版となります(約一月ほどPC88版が先に発売)。
 時は2042年。モスクワ周辺からユーラシア大陸北方を覆いつくした大災害、バイオハザード後の世界で舞台は日本、閉鎖されたネオ・コウベ・シティ。冬の訪れとともに現れて人間に入れ替わる、謎のバイオロイド・スナッチャーを追いかけるジャンカーと呼ばれる人たちのお話。美麗な画面やアニメーションに音楽、映画を意識した展開だけでなくテンキーによるコマンド選択と、随所で行われる銃撃戦やモンタージュ照合、パスワードキーの存在など随所にゲームならではの遊びや謎解きを入れたシステムで、ストーリーとゲーム性の双方にスリルを感じさせる作品となっています。

 人間社会に潜むバイオロイドの手がかりを追いながら、彼らの目的に迫っていく展開はアドベンチャーゲームであるにもかかわらず、いつスナッチャーに襲われるか分からないという緊張感を常に秘めており、これに音楽やアニメーションが効果的な演出を与えるので扉ひとつを開けるシーンや、部屋を見渡すだけのシーンから目が離せません。作品としてはPC88版とともに、ACT1および2までの内容でストーリーが完結しておらず、いくつかの謎が残されたままでゲームが終了してしまいますが、それを置いても充分に完成された作品となっています。
 後にPCエンジンなどでACT3が追加されたアドベンチャー版が発売されていますが、ストーリーではSDスナッチャーが最も完成されているので、むしろアドベンチャー版ならではの演出とスリルを味わうことができるゲームです。ジャンカー本部に入るシーンやメタルギアMkIIの登場シーン、動態センサーが作動してからの緊張感など、疑いが怖さに変わる恐怖をこれだけ表現した作品は他に少ないでしょう。設定からコミックまで豪華な取扱説明書も秀逸です。

 家を探せ。
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