ゲームボーイウォーズアドバンス2の紹介
そんなわけでゲームボーイウォーズアドバンス、ようやく1をクリアしましたので今は同梱されている2を遊んでます。もともと1が海外で先行発売されていたのが、同時多発テロの影響で発売中止となってその後、1+2で販売されたというソフトですがそんなこともたまにはあるかもしれません。
前作でコスモランドを騒乱に巻き込んで撃退されたタコ風味の悪者、ヘルボウズさんが再起を期して部下を集め、新大陸マクロランドに侵攻を開始したのでこれを撃退するお話です。レッドスター軍以外に前作で戦ったブルームーンやイエローコメット、それにグリーンアースの連合軍を率いてブラックホール軍を追い返しましょう。前作に比べて砲台やミサイル基地など特殊な地形が増えたりとか、システム面での改変もありますがやはり大きな変更点は個性的な部隊指揮官、ショーグンたちが増えたことでしょうか。新兵器となるタコ戦車こと新型戦車の登場もポイント。
隠しショーグンを除けば、新しく追加されたのは味方に3人と敵に4人の計7人。みんなとても個性的ですが、前作よりまともな人が多いのはちと好みが分かれるかもしれません。
グリーンアース軍のハンナさんは車両戦と補給の達人、叩き上げで部下思いで軍の女性下士官の圧倒的な人気を誇る上にテーマ曲まで格好良く、きっと本人に内緒で「ハンナ様親衛隊」が結成されているにちがいない女性指揮官です。同僚の空飛ぶイーグルと仲が悪く、いつも喧嘩をしてはモップさんが仲裁に入ってますがこの三人、陸戦の雄であるハンナさんに全体攻撃&燃料半減の海賊戦法?を身につけたモップさん、そしてターン制シミュレーションでは禁じ手としか思えない必殺の連続攻撃、ライトニングアサルトが前作から更に強化されやがった空のチートさんと陸海空そろったとんでもなく強力な布陣となっています。こんな連中の相手をするブラックホール軍が不憫でなりません。
黄色い人たちの国イエローコメットの新ショーグンはヤマモト先生。海外版では名前がそのものずばり「センセイ」になっている、老練の空挺部隊指揮官です。歩兵と戦闘ヘリの扱いが得意で、必殺技で占領都市に歩兵を一斉召還するという強力な特技を持っています。普段はおだやかで時におどけながらも実力は第一級というヤマモト先生に、国王にしてサムライであるキクチヨの特選部隊も更にパワーアップして登場、一人娘の不幸なアスカさんはこの二人に比べると見劣りしますが、サクテキ無効技のワンダーサーチは健在でキャンペーンでもあいかわらずヒロイン格の活躍ぶりを見せています。
ブラックホール軍の天才少女キャットさんとアスカさんの対決や、伝説の英雄ヤマモト先生の登場など名場面が多いのもこの国の魅力。前作で甲冑を着て歩きまわっていたキクチヨさんが、格好良いお父さんになっているのは娘のアスカさん以外の人には残念なところでしょうか。
前作ではレッドスターからの移籍組と引き抜き組しかいなかった人材不足っぷりが気になるブルームーンでは、財閥の跡取り息子というイワンくんが新規参戦。「お金の力を見せてあげます!」という決め台詞も頼もしく、性能は劣るけど安価で強力な兵器をぱかぱか生産できるある意味とても頼もしいショーグンです。
他にも前作での認知症っぽい愛らしさがなくなってしまった青サンタことホイップさんは、かっこいい老ショーグンとして登場。頑固だけどどこか子供っぽい感激屋でもある、前作とはちがった魅力がそれはそれでたまりません。ミスターICBMことビリーさんも飄々としながら相変わらずの兇悪な実力は健在で、グリーンアースほどべらぼうな強さでなくてもバランスのいい組み合わせとなっています。怠惰や無関心を装いながら、誰よりも正義感で人に気を使うビリーさんを見るに、今作では魅力的な大人が多く登場するのがとても印象に残っています。
魅力的な大人といえば前作のショーグンから今作ではシレイに昇進したキャサリンさんですが、前作から数カ月しか経っていない筈なのにとても魅力的に外見年齢が以下検閲。そんな個性的なショーグンたちですが、一方でこれに対するブラックホール軍の指揮官たちがいまひとつ能力やインパクトに欠けるのはちと可哀想なところです。実力でも性格でも衆に抜きん出ている、無邪気で残酷な天才少女キャットさんは別として、劣化ゴリラことコングさんや卑劣な変態になりきれていない快速スネークさん、くすぐられても笑いそうにない鉄面皮ホークさんに、もっと悪役らしい壊れっぷりを期待したかったのは正直なところでしょうか。
対抗する連合軍は空のライトニングアサルト男さえいればまず負けませんから、安心してブラックホール軍をぶちのめしてあげましょう。ハードキャンペーンクリアで手に入るイラストギャラリーがとても良いので、ぜひ挑戦をおすすめします。
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