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’97年 有馬記念(グランプリ) レース回顧 |
着 順 | 馬 番 | 馬 名 | タイム | 斤 量 | 指 数 |
1 | 14 | シルクジャスティス | 2348 | 55 | 96 |
2 | 3 | マーベラスサンデー | 2348 | 56 | 98 |
3 | 12 | エアグルーヴ | 2349 | 55 | 96 |
4 | 4 | ローゼンカバリー | 2353 | 57 | 97 |
5 | 9 | オースミタイクーン | 2355 | 56 | 94 |
6 | 8 | テイエムオオアラシ | 2356 | 57 | 95 |
7 | 13 | マウンテンストーン | 2360 | 57 | 93 |
8 | 15 | メジロドーベル | 2360 | 53 | 85 |
9 | 10 | タイキブリザード | 2367 | 56 | 86 |
10 | 1 | インターユニーク | 2368 | 56 | 85 |
11 | 6 | マイネルブリッジ | 2369 | 56 | 85 |
12 | 16 | アロハドリーム | 2370 | 57 | 86 |
13 | 11 | サンデーブランチ | 2381 | 56 | 77 |
14 | 2 | ダンスパートナー | 2388 | 54 | 69 |
15 | 5 | マイネルマックス | 2432 | 55 | 42 |
16 | 7 | カネツクロス | 2467 | 56 | 22 |
勝ち馬の96という指数は、古馬G1としては余り良くない値。道中13番手、4角9番手からじわじわと息の長い末脚を使い、坂上で先に抜け出した3番・12番をまとめて差し切った。カミソリと言うより鉈(ナタ)の切れ味と言ったところで、この秋借敗続きだった無念を大舞台で一気に晴らした。
負けてなお強しの印象を与えたのは2着の3番。休み明けでも体は出来ていたが、早く先頭に立つとソラを使う癖がある為、ギリギリまで追い出しを我慢し、前を行く12番を交わしたところでゴール...という青写真通りに乗った鞍上の腕は恐ろしいほど確かだった。しかし、その青写真に無かったのは、更にその外から他の馬に交わされることだったであろう。最後は相変わらずの詰めの甘さが出てしまった。
緩急厳しく牝馬にキツイ流れになり、健闘も及ばず3着に破れた12番。連戦の疲れなど見せずにピカピカの馬体だったが、やはりどこかに疲れがあったのだろうか。終わった後なら敗因は色々言えるが、一流のジョッキー、調教師なら疲労を敗因には揚げないだろう。疲れているのなら回避すれば良いのだから。バブルガムフェローしか居なかった古馬戦線を勝ち上がってきたので、相手に恵まれた感は否めないが、来年は是非疲労のない状態で3頭戦って決着を付けて欲しい。