’97年 朝日杯3歳ステークス レース回顧


着 順 馬 番 馬 名 タイム 斤 量 指 数
1 11 グラスワンダー 1336 54 106
2 10 マイネルラヴ 1340 54 101
3 4 フィガロ 1341 54 100
4 2 アグネスワールド 1347 54 94
5 8 マイネルメッサー 1352 54 89
6 3 セイクビゼン 1352 54 89
7 1 アイアムザプリンス 1355 54 86
8 13 マウントアラタ 1355 54 86
9 15 メインボーカル 1359 54 82
10 6 ボールドエンペラー 1361 54 80
11 7 オンクラウドナイン 1363 54 78
12 9 マチカネサンシロー 1364 54 77
13 12 シンボリスウォード 1366 54 75
14 14 ダイイチレーサー 1367 54 74
15 5 ユーワケンタッキー 1382 54 58


馬場指数:+0.07

配当: 枠連 6−6 ¥870, 馬連 10−11 ¥870


 少々湿り気味ので、ごく僅かに時計のかかる馬場だが、走破タイムには殆ど影響なかっただろう。前半1000m通過57秒1は如何にも早過ぎる。それ故の走破タイム1分33秒6はレコードタイムになった。

 勝った11番は道中はちょうど真ん中に付け、4角5番手から一気に抜け出した。タイム、レース展開から指数を計算する前から”ひょっとして...”という予感はあったが、実際に指数を算出してみるとやはり100を超える指数が出ていた。当方がスピード指数を使い始めて約4年。3歳馬で初めて100を超える指数を見た。100を越えるのは古馬G1級を意味するが、この秋のG1で勝ち馬が100を超える指数を出したのは、天皇賞(秋)とジャパンカップだけである(他のレース回顧を参照のこと)。それ位大変な100という指数を3歳で出すとは...。しかも上がり3F35秒4。4歳で安田記念に挑戦して3着に善戦したスピードワールドに真の強さを感じないのに対して、3歳にしてこのレースぶり、強さは感心するばかり。圧巻であった。
 ハイペースを3番手で進めた10番が2着。このペースで2着に残るのは力がある証拠。普通の年なら間違いなく1着だったのに、化け物1頭に屈してしまった。この馬もやはり101という高い指数を出している。ただ者ではない証拠。
 2番人気の4番は3着。気性的にまだ若く、真面目に走っていない面はあった様だが、これからが楽しみな1頭であることは間違いない。この馬も100という指数で走っている。

 大人びたレース運びで力の違いを見せつけ、あっさり突き放した11番。来年はこの馬が主役になるだろう。正に怪物の誕生である。


G1レース回顧に戻る      ホームに戻る