’97年 ダービー レース回顧


着 順 馬 番 馬 名 タイム 斤 量 指 数
1 18 サニーブライアン 2259 570 93
2 5 シルクジャスティス 2261 570 92
3 15 メジロブライト 2262 570 91
4 7 エリモダンディー 2262 570 91
5 12 ランニングゲイル 2263 570 91
6 6 エアガッツ 2264 570 90
7 14 マチカネフクキタル 2264 570 90
8 17 トキオエクセレント 2268 570 87
9 8 サイレンススズカ 2270 570 86
10 2 セイリューオー 2270 570 86
11 11 スリーファイト 2270 570 86
12 4 ショウナンナンバー 2271 570 85
13 16 テイエムトップダン 2274 570 83
14 9 ビッグサンデー 2274 570 83
15 10 マイネルマックス 2276 570 82
16 13 フジヤマビザン 2278 570 81
17 3 ゴッドスピード 2281 570 79
除外 1 シルクライトニング 除外 570 --

馬場指数:−0.77

配当:枠連 3−8 ¥2,050, 馬連 5−18 ¥4,860


 週末の天気予報が大はずれで、パンパンの良馬場。当日行われた他のレースでも好時計が 出ていた程である。馬場は指数から見ると、通常より0.77秒速いタイムの出る馬場であ った。

 レースは他に行く馬がおらず、スタート直後の2ハロン目に11秒1/ハロンでダッシュ した18番が無理なく先頭に立つ。競り賭けてくる馬もおらず、レースの上がり3ハロンま で全て12秒台。1000m・1分1秒5、2000m・2分2秒7と例年通り(?)のス ローな流れ。先行有利な流れの中、4角までじっとタメ、後続が上がって来るのを待ってか らスパート。大歓声の中、後続が縮めた差をグンと広げる。ラスト3ハロン11秒9−11 秒2−12秒0と完璧にまとめ上げられては、後続にはなす術無し。ソツ無く乗った鞍上の 手綱さばきも光るが、それに応え5番の急追を1馬身残してゴール。”展開のアヤ”、”人 気薄故の好走”など仮にも皐月賞馬に相応しくない評価をひっくり返す程の強さを見せ、第 64代のダービー馬、同世代9807頭の頂点に立ち、ナリタブライアン(後に菊花賞も勝 ち史上5頭目の3冠馬になる)以来の2冠馬になった。6頭出走したブライアンズタイム産 駒だが見事1・2フィニッシュ。平成2年のアイネスフウジン以来、久々の関東馬の優勝と なった。希しくもアイネスフウジンも逃げ切りだった。

 スローに流れたとはいえ、勝ち馬の2分25秒9はダービー史上4番目の優秀なタイム。 先行した他の馬たちは下位入線で、上位は差し・追い込みばかり。特に2,3,4着は各々 4角13,10,16番手の追い込みの位置取り。それ故にこの3頭の決め手は優れた物が あるが、これらを封じ込めて(しかも道中骨折していた?)逃げ切った18番の強さが光っ た1戦。

 上がり馬の5番は、一番切れる末脚を持つと思われた15番より切れる脚で追い込み2着。 前走の鮮やかな差し切り勝ちは伊達ではなかったことを証明した。1番人気の15番はその うしろの3着。現時点では上位2頭とは力の差があったと思う。
 最下位17着の馬でも指数は79。上位との差は少なく、指数上でも大混戦だった事が分 かるが、何度やっても上位の順位は変わるが下位の馬が上位に入着することはないと思われ る。

 当HPの予想で本命に推した1番は故障発生のため発走除外となってしまった。18番が 勝ったのでなおさらそう思うのだが、無事に走っていれば上位に食い込む事は出来たはず。 返す返すも残念である。秋には元気にターフに戻って来て、”幻のダービー馬”と呼ばれる 様になって欲しい。故障のため3冠が絶望的になった18番の為にも...。


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