’97年 スプリンターズステークス レース回顧


着 順 馬 番 馬 名 タイム 斤 量 指 数
1 16 タイキシャトル 1078 55 106
2 3 スギノハヤカゼ 1081 57 106
3 12 ワシントンカラー 1083 55 99
4 1 フラワーパーク 1088 55 92
5 11 エイシンガイモン 1089 57 95
6 9 ビコーアルファー 1091 57 92
7 13 シンコウフォレスト 1091 57 92
8 8 レシーバー 1091 57 92
9 10 ヒシアケボノ 1094 57 88
10 14 エイシンバーリン 1095 55 82
11 15 キョウエイマーチ 1097 53 75
12 2 メンズイクスクルーシブ 1097 57 83
13 6 サクラスピードオー 1098 57 82
14 5 キステナ 1101 55 74
15 7 コクトジュリアン 1101 57 78
16 4 ホクトフィーバス 1106 57 71


馬場指数:−0.94

配当: 枠連 2−8 ¥790, 馬連 3−16 ¥1,130


 馬場は速めの−0.94と出たが、これはスピード指数の計算上の欠陥。馬場指数を計算する為のサンプルレース数が少なく、その内極端に早いタイムが出ると実際の馬場状態とは違った数値が出ることがある。今回もその影響が出たと見られ、実のところ当日の馬場はタイムは出せるが、所々芝が剥がれたりしていてかなり荒れていた。

 前に行きたい馬が多く、スタートから2ハロン目に10秒0のハロンラップを刻み、ペースはかなりハイペース。このハイペースを道中6番手、3・4角4番手に付け、上がり34秒9でまとめた勝ち馬のレースぶりは正に横綱相撲。指数上106はG1としては合格で、冒頭で述べたが馬場指数が恐らくもう少し悪い値だったら、110を越える指数になっていたと思う。レースセンス、スピード、上がりと3拍子揃っており、今の所国内で無敵だろう。ただ、来年以降はG1で57kg以上を背負わされるので、これを克服できるかどうかが鍵になる。
 3番は惜しくも2着。1頭別の世界から来た馬がいた感じで、4角10番手から良く追い込んで来たが届かなかった。G1に後一歩及ばない感が定着してしまったが、来年以降の上積みはどうか疑問。何とかがんばってG1を獲って欲しい1頭である。
 3着以降は100の指数も出せない有様。3着の12番はまだ見るところがあるが、後はG1レベルの指数は出せなかった。ただし、荒れた馬場の得手・不得手もあるので、全ての馬がダメな馬というわけではない。
 外国馬3頭は、最も低評価だった8番が最上位の入線。フランスから来た5番は、日本の競馬に全く着いて行けず、関係者も不本意だったろう。2番はブリーダーズカップ・スプリントで1番人気になった程の馬。しかし、戦前の不安が的中し、中山のコーナーを曲がりきれずに惨敗した。

 年度代表馬の声もある16番、恐ろしいまでの強さを見せつけた。来年はグラスワンダーと共に、短距離レースを面白くしてくれるであろう。


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