’97年 天皇賞(秋) レース回顧


着 順 馬 番 馬 名 タイム 斤 量 指 数
1 12 エアグルーヴ 1590 560 101
2 7 バブルガムフェロー 1590 580 105
3 1 ジェニュイン 1599 580 98
4 2 ロイヤルタッチ 1599 580 98
5 8 グルメフロンティア 1599 580 98
6 9 サイレンススズカ 2000 560 93
7 3 マイネルブリッジ 2002 580 95
8 4 イナズマタカオー 2002 580 95
9 10 ユウトウセイ 2003 580 95
10 11 シンカイウン 2003 580 95
11 B15 ローゼンカバリー 2003 580 95
12 6 ヤシマソブリン 2005 580 93
13 13 クラウンシチー 2006 580 92
14 5 ホウエイコスモス 2013 580 86
15 14 キングオブダイヤ 2014 580 86
16 16 エムアイブラン 2017 580 83


馬場指数:−0.85

配当:枠連 4−6 ¥250, 馬連 7−12 ¥290


 馬場コンディションは−0.85で、やや速いタイムの出る馬場。例年通りの高速馬場で、レコードに遅れること0.8秒という速いタイムの決着。
 当方の予想で12番に「今回100を越える様な指数で走られたら素直に脱帽である」と書いたが、その通り101という指数で走られてしまってはもはや脱帽するしかない。当方のオリジナルスピード指数で、2000m以上のレースで100を越える指数を出した馬はおらず、指数上でも最強牝馬と言うことになる。道中は中段待機、自爆状態の9番の大逃げを掛かり気味に追う7番を見ながらのレース。直線で外に持ち出すと一気の末脚であっと言う間に7番を差し切り、牝馬としては17年ぶりの天皇賞馬になった。
 1番人気の7番は2着。馬がまだ精神的に若いとしか言い様が無く、大逃げの9番を追いかけて掛かってしまうとは情けない。競馬の神様”O川K次郎”さんが「1番人気だから岡部騎手としては前を追いかけなければならず...」等ととんでもない解説をしていたが、あれは意識的に追いかけたのではなく馬が勝手に追いかけてしまったのである。サンデーサイレンスの子供は成長力に欠けるとしか言いようがなく、そろそろ底が見えてきた感がする。この馬場状態、展開で、105という指数しか出せないなら、いずれにしても7番はそこそこ強い馬としか評価できない。先日惜しくも引退したトップガン,ローレルと比較してだが...。
 指数上は上記2頭が1歩リードしていたことを証明している。9番は玉砕的な逃げを打ったにしては6着に粘り込み、自力の高さを証明した。ただ幾ら何でも前半58秒5の逃げは勝ちに行ったとは思えず、鞍上の悪い部分が表に出てしまった。上位人気の1頭なのだから乗り方をもう少し考えて欲しい。
 当方で推薦した11番は10着。G1では1歩及ばないようで、G2までの馬なのかもしれない。

 上位2頭以外は余り良いところがなかったレースだったが、歴史的名牝の仲間入りを果たした12番は、次のジャパンカップではどんなレースを見せてくれるのだろう。


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