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’97年 天皇賞(春) レース回顧
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着 順 |
馬 番 |
馬 名 |
タイム |
斤 量 |
指 数 |
1 |
4 |
マヤノトップガン |
3144 |
580 |
99 |
2 |
8 |
サクラローレル |
3146 |
580 |
98 |
3 |
14 |
マーベラスサンデー |
3147 |
580 |
98 |
4 |
16 |
ステージチャンプ |
3154 |
580 |
94 |
5 |
9 |
ローゼンカバリー |
3156 |
580 |
93 |
6 |
10 |
ビッグシンボル |
3159 |
580 |
92 |
7 |
11 |
ノーザンポラリス |
3166 |
580 |
88 |
8 |
12 |
ユウセンショウ |
3167 |
580 |
88 |
9 |
3 |
メジロランバダ |
3168 |
560 |
83 |
10 |
6 |
エイシンホンコン |
3176 |
580 |
83 |
11 |
15 |
ハギノリアルキング |
3176 |
580 |
83 |
12 |
13 |
ポレール |
3180 |
580 |
81 |
13 |
7 |
インターライナー |
3180 |
580 |
81 |
14 |
5 |
ギガトン |
3183 |
580 |
80 |
15 |
1 |
タマモハイウェイ |
3186 |
580 |
78 |
中止 |
2 |
ロイヤルタッチ |
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580 |
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馬場指数:−0.78
配当:枠連 2−4 ¥420, 馬連 4−8 ¥440
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超高速リンクの淀のターフで演じられた3強のバトルは、騎手の腕も混じって実に見応えのあるレースだった。馬場指数は思ったより小さくなく−0.78で、普段より0.78秒速いタイムの出る馬場という意味。勝ったトップガンは中段やや後方から直線だけで鮮やかに差し切った。3分14秒4は、高速ステイヤーと呼ばれた故ライスシャワーのレコードを2秒7も縮めた驚異の世界レコードタイム。1000m毎のラップが62秒0−61秒8−58秒6。最後の1000mで58秒6とスプリント戦並の速さで、トップガンの推定上がりタイムが34秒2である。これだけのレースをしても99という少々物足りない数値が出ているのは、長距離戦故の事。距離まで考慮に入れているスピード指数では長距離戦で高い指数を出すのは困難。また、残念ながらトップガンは110以上の指数をこれまで出していない。つまりそれだけの能力でしかないと言うことだ。
2着のサクラローレルは休み明けながら3着のマーベラスサンデーに一端かわされながらも差返したのはさすが。しかし鞍上の騎乗ミスにより2着に屈した。折り合いを欠くのはこの馬に度々見られた事で、今回が初めてではないし、最初の直線でかかっていたのはむしろトップガンの方だった。それをうまく馬込みに入れて馬をなだめ、最後の爆発的な末脚に変えた田原騎手のファインプレーは誰が見ても明らか。馬の力を信じ、その力を100%出し切ったのはさすがプロのジョッキーと言ったところ。それに比べてサクラローレルの横山騎手は、3コーナー手前で馬を御することが出来ず馬の気に任せて行ってしまい、最後の伸びを欠く結果になった。それを「ああいう展開だから仕方ない」とコメントしたとは情けない。馬をうまく操った騎手が勝ち、馬に操られた騎手が負けるといった当たり前の結果を謙虚に受け止めて欲しい。マーベラスサンデーの武騎手はそのサクラローレルについていったのは正解だったと思う。最後に見せ場が作れたのは騎手の正確な判断の成果で、勝ち負けの差は素直に能力の差だと認めている。
現役最強の3頭には再度熱いバトルを見せて欲しいものだ。それに最適な舞台は秋のジャパンカップ以外にあるまい。今年こそ逃げずに3頭とも無事で出てきて、外国の一流馬を置き去りにして3頭の叩き合いになる事を今から楽しみにしておこう。
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